マチネの終わりに 映画 | クラシック音楽ファンのぼやき

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マチネの終わりにの映画を観たので、感想を書きたいと思います。



映画「マチネの終わりに」オリジナル・サウンドトラック





できるだけネタバレは避けて書こうと思いますが、口コミとかレビューを事前にご覧になりたくない方は、映画をご覧になってからお読みになることをお勧めします。



私はそういう事前情報は一切なしで観たのですが、第一に思ったのは、


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映画が終わって第一の感想は、「ちょっと胸糞悪いな」ということです。墓場まで持っていけないなら、初めからそんなことする必要あった?と思ってしまった。





途中のシーンに戻って、少々マニアックな話になりますが、セゴビアの名前を冠したコンサートで蒔野のあの選曲はすごいなと思いました(セゴビアはその作曲家の曲をおそらく意図的に弾かなかったらしい)。

曲を弾くシーンの直前、リハーサルしていた若手ギタリストに選曲が良いと言っていたのでなおさら。

小説を読んだらその辺の背景も分かるのかもしれませんね(書き忘れていましたが、私は原作小説を読んでおりません)。





さらにシーンを序盤に戻して、小峰が絶賛していたアンコールの曲。あれは実際に聞きたかったです。なぜ流してくれなかったのか。







ちょっと不満をたくさん挙げた感じになってしまいましたが、作品全体としては不満ということはなく、なんと言えばよいのでしょう。香りのよいコーヒーや紅茶を喫茶店で味わった後みたいな感じになりました。


映画の限られた時間の中、けたたましく色々なシーンが流れている感じではなく、一つ一つのシーンが丁寧に描かれていました。ゆったりと、(音楽も含めて)味わうように浸ることができました。




音楽を表現することを「音を紡ぐ」と表現したりしますが、蒔野と小峰の二人はまさに、愛を紡いだのだなあという感じがします。






そうそう。今回クラシックギターに初めて挑戦したという福山さんの演奏シーン。とても完成度が高かったと思います。さすがに全曲自分で弾いてはいないのですが、映画を見ていて不自然に感じるところはありませんでした。

そして、重要な意味を持つ「幸福の硬貨」という曲。この曲だけは福山さん本人の演奏ということで、サウンドトラックにも福山さんの演奏で収録されています。


感情のこもった素晴らしい演奏でした。



YouTubeで「幸福の硬貨」を検索すると、プロアマ関わらずたくさんの方がこの曲を弾かれています。

それを見ていると、決して簡単な曲ではないことが分かります。


あらためて、福山さんはプロのミュージシャンなんだよなと感じた瞬間でした。