ヴァイオリン部門最高位のドガージン、ピアノ部門優勝のトリフォノフ、
チェロ部門優勝のアフナジャリアン、声楽(女声)3位のグーセワさんが揃って、
9月6日、記者会見がおこなわれました。
この記者会見で自分が一番印象深かったのは、ドガージン君の言葉です。
(べつにムキムキに注目しているからではありません)
「地震と放射能の問題のある日本に来ることは、怖くありませんでしたか?」という質問に、
各人、聞いていて涙が出そうになるようなすばらしいコメントをくれましたが、
最後にマイクを握ったドガージンはこのような話をしました。
「日本に来るということを1秒たりとも怖いと思うことはありませんでした。
こうした世界レベルの悲劇が起きた時、それはそのひとつの国の問題ではありません。
僕たちの世界で起きた問題ですから。
僕にも何かできたらと思います」
今回ポーランドで日本向けのチャリティー活動をしている方にお話を伺う機会がありました。
日本はすばらしい国だから何かしたい、
日本が好きだから支えたい、という言葉はよく聞きましたが(本当にありがたいことです)、
この、同じ世界で起きたことなのだから、自分の問題でもあるという考え方に、ハッとしました。
最初は単純にとてもありがたいと思ってじんと来たのですが、
次の瞬間、それでは自分は世界のどこかで起きた大きな問題に同じ感覚で向き合えているだろうかと、
我に返りました。
国境は何のためにあるのだろう…と考え込んでいた若き日を思い出しました…。
そして同時に、東京に暮らす自分が「被災地のために」という考えでいるのではなく、
ちょっと視点を変えると何か違うことができるのかな、とも感じました。
(東京も決して安全と言える状況ではないとは思いますが…)
…というわけで!
ガラコンサートの話からだいぶ脱線しましたが、
いよいよ本日(8日)19時よりサントリーホールでガラコンサートです。
コンチェルト4本立て、当日券がまだ少しあるみたいなので、
迷っている方、急に予定の空いた方は、ぜひホールへ
■9月8日(木)19時開演 サントリーホール
チャイコフスキーコンクールガラコンサート
いろいろな考え方があると思いますが、今ちょっと思ったことを書いてみました。
編集部にいたころだったら、なかなかこういうこと書く機会はないもんな~
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