【先日の成人式の朝】
着付けからの帰宅時間を聞いて、
息子の同級生のお姉さんの
晴れ着姿を見に行った。
明るい暖かな日差しのなか、
家の前に出てきてくれたその瞬間、
二十歳のその姿は
あまりにまぶしくて、
瑞々しくて、
若い生命力がほとばしるようで、
思わず涙があふれだした。
いつの間に、ええお嬢さんになって。。。
そのとき、
むかし自分の成人式のとき、
やはり近所の方が見に来てくれたことが頭に浮かんだ。
「親が買ってくれた、この着物を見たいのかな」と思った私。
そうではなかったのだと、
30年経ってようやくわかった。
いま、こんなに華やかな姿を目の前にしても、
いくら近所に住んでいても、
脳裏に浮かぶのは、
真新しい真っ赤なランドセルを背負って
元気に帰ってきた女の子。
あの子がねえ。
いつの間にねえ。
二十歳の私のことも、
きっと、そんなふうに見ていてくれたんだ。
親が子の成長を願うように、
まわりの人もまた、
たとえ言葉を交わすことがなくても
見守ってくれている。
育てられている。
晴れの日にふさわしい、
煌めく日差しのなか、
日の丸が誇らしげに見えた。
新成人のみなさん。
希望と夢をいっぱい胸に、
新しい時代に羽ばたいていってください。
心より応援しています。
おめでとう。