平服で映画に。
Bunkamura ル・シネマ
映画館というより劇場のよう。
格調高くて、観る前から気分も上がるわ。
私もともと、単館上映しかされてないような、
余韻の残るヨーロッパ映画などが大好き。
ハリウッドの逆、スカッと終わらんやつね。
ああ、でも東京にきてから10年以上、
久しくこれ系の映画を観てなかったわ。
「あの日のように抱きしめて」
顔に大きな傷を負って、ナチス収容所から奇跡的に生還した妻。ドイツ人の夫と再会するも、彼は顔の変わった妻に気づかない。
どころか、妻の遺産を手に入れるため、妻になりすますことを彼女に持ちかける。
その人の気配って、顔が変わったら消えるのか?
いや、そんなことはないよな、、、
声、仕草、習慣、思考、、、
隠そうにも隠せないもの。
ドイツ人の夫にとって、ユダヤ人の妻は足手まといだったのか。
想像を絶する日々を超えて、顔を失くして戻ってきた妻は、それでも夫の愛を信じたい。
偽装夫婦として生活するなかで、
かつての夫の感触をこっそり確かめていくあたり、胸が苦しくなる。
でも、ラスト、
めちゃくちゃこの先の振り幅が大きいシーンで終わるねん。
え!ここで⁈
ってところで!
それぞれの真実に気づいた二人、
どうなるんやろ、、、
原題が「Phoenix」
不死鳥なのもうなずける。
あ~
余韻大き過ぎるわ。
しばらく頭から離れへん、、、
大満足。