伝統の一戦のブログ -4ページ目

くつろぎの姿勢で

1993年5月15日。J開幕のあの日、ブラウン管越しに華々しいプロリーグのオープニングマッチを見ていた。今思えば失礼極まりない、寝そべりながらの観戦だったと記憶している。なんともふてくされたスタイルだったのは、数日前、高校の同じクラスの奴が「Jリーグの開幕戦を見に行く」と自慢げに話すのを見て、「自分も歴史の証人になりたかったのに」というひがみ根性にも似た感情を抱いていたからだろう。
春畑道哉氏がプロデュースしたJリーグのテーマ曲が、妙に心地良かった。チアホーンの奏でる音色を聴くと、あれが欲しくなった。ラモン・ディアスの決勝ゴールに、身を乗り出している自分がいた。高校選手権で満員の東京・国立競技場は見慣れていたが、華やかさでは群を抜いていた。もちろん、一つひとつのプレーに酔いしれつつ…。
「これからは定期的にプロサッカーが見られるのか」
その翌日、ブラジルのスーパースターにひいきクラブが玉砕されることも知らず、Jの未来に思いを馳せていた…。

今回のクラシコで注目する選手は「大野敏隆」。97年ワールドユース選手権(マレーシア大会)で中村俊輔とダブルトップ下を務めた背番号11。思い出すのは01年の2ndステージ第12節(11月3日)、日立台での柏vs名古屋だ。大雨のなか、ひいきクラブを敗戦へと追いやるミドルシュートは今でも鮮明に焼き付いている(この試合では2ゴール)。あのゴールのおかげで、冷たい雨は服にも心にも深く染みた。クラシコではハルタカ“伝家の宝刀”スルーパスが、横浜FM相手に炸裂するか。個人的な興味は、その一点に集約されている。

エル・ゴラッソ編集部 郡司 聡

クラシコまであと8日!

エルゴラッソより緊急告知!ラモス氏インタビュー

エルゴラッソより緊急告知です!
ラモス氏インタビュー

明日(25日)発売のサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』にて
東京ヴェルディ・ラモス常務取締役 エクゼクティブディレクターのインタビューが掲載されます!
クラシコへ向けて選手たちへの熱い激、また自身の選手時代を振り返っての貴重な話が掲載されます。
皆さん、お見逃しなく!!

クラシコまであと9日!

WEBポスター完成

WEBポスター


「クラシコバージョン」が完成しました。

皆さま、ダウンロードして


是非ご活用ください!

2008WEBポスター 5/3vs横浜F・マリノス版[PDF]

2008WEBポスター 5/3vs横浜F・マリノス版[JPG]






あんな格好で国立に

エル・ゴラッソ川崎F担当の森雅史です。


 93年5月15日、もうすぐ歴史的な試合だというのに、まだ僕は地下鉄の中だった。なによりも楽しみにしていた日だったけれど、後輩の結婚式を無下に断ることはできなかったのだ。それでも披露宴を途中で切り上げる不義理をしながら僕は国立競技場に向かった。タキシードのままだったし引き出物も持っていたけれど、とりあえずユニフォームだけはドレスシャツの上に着込んでいた。


 Jリーグ開幕の10年前、83年は第一期読売・日産時代の幕開けだった。第19回JSLでは1位が読売、2位が日産。翌年も同じ順位だった。そして第22回JSLで読売が優勝、第24回JSLで日産が優勝し、第25回JSLでは1位日産、2位読売、第26回と第27回JSLでは1位が読売、2位が日産と、当時が第二期読売・日産時代だった。そしてそのままJリーグに突入したのだ。黄金カードだったし新時代を迎えるにあたり、タキシードはふさわしい格好のような気もしていた。


 信濃町から国立競技場に辿り着くと、ものすごい歓声が耳に飛び込んできた。照明は落とされ、ライトがグルグル廻っている。トヨタカップのようだったけど、チアホーンの音は何倍も大きかった。その熱気は90年に初来日を果たしたローリングストーンズのコンサートのときのようだった。そう言えば、そのストーンズのコンサートのときも、ちょっとだけ小洒落て聴きに行っていた気がする。


 クラシコが復活する。今両チームがどんな順位でも、あの当時の思い出が胸を締めつける。この試合はどこで見るにしても、ちょっとだけ洒落て観たい、と思う。


クラシコまであと10日!!

あの時は野球場にいた

当時、私は某スポーツ新聞の駆け出し記者だった。“夢”はもちろん、サッカー番記者となってワールドカップの取材に行くこと。大きな希望を抱いていた。その前年には、広島で行われたアジアカップを取材。初優勝した日本代表の原稿を任された。一面ではなかったものの、同じカラーページの最終面。プロ野球以外のスポーツとしては破格の扱いに、ワールドカップの“夢”は膨らむ一方だった。
1993年5月15日。当然、国立競技場で新たな歴史の瞬間を取材できるものと信じていた。だが、私は別の場所にいた。プロ野球の福岡ダイエー(現ソフトバンク)の番記者として野球場の記者席にいたのだ。福岡ドーム(現ヤフードーム)だったか、藤井寺球場だったか、はたまた千葉マリンスタジアムだったか…。記憶は定かではない。同じ「スタジアム」という空間にこそいたが、私にとって、天国と地獄ほど大きな違いがあった。だから、ヴェルディ対マリノスは残念ながらニュースでしか見ていない。結局、この年Jリーグの取材のお呼びはなく、“夢”は急速にしぼんでいった。
15年目のクラシコ。私が注目する選手は「土屋征夫」と「中澤祐二」。ともに高校を卒業後、Jリーグからはまったくお呼びが掛からず、ブラジルへ留学。帰国後、ともにヴェルディにテスト入団した雑草男である。今や日本を代表するディフェンダーにまで成長した2人。いったん、Jリーグ(サッカー)から離れた私にとって、すごく身近な存在に思えるのである。

エルゴラッソC大阪&徳島担当 木下博之

クラシコまであと10日!

東京ヴェルディ、こいつに注目!

 東京V担当のいしかわごうです。

 今回は、東京V側で「こいつに注目!」という選手をあげたいと思います。

 それは、河野広貴選手!
今年ユースから昇格した18歳のルーキーなのですが、すでに昨年にトップの公式戦に出場しております。

 「好きな選手はメッシー」と公言しているだけあって、彼の武器は、スピードと独特のリズムで突破していくそのドリブル技術。小さい頃からいつも肌身離さずにサッカーボールを扱っていたようで、あのボールを持ったときの柔らかいボールタッチはその賜物なのでしょう。今年のJ1開幕戦では、後半に出場してボールを持つと、ファーストタッチで日本代表の中村憲剛選手を豪快に抜き去るドリブルを披露。、観客に強烈なインパクトを与えました。

 プレーだけではなく、そのキャラクターも個性的。まだあどけない顔をしてますが、ピッチ上での度胸は満点で、大きな舞台でもまったく緊張しないという強心臓ぶりも頼もしい限り。練習後や試合後には、いまやたくさんの記者が彼の周りを取り囲むのですが、当の本人はひょうひょうと受け答えをしている姿にも大物ぶりが漂っております。

 第5節神戸戦では見事なボレーシュートでプロ初ゴールも記録。とにかく見て、「何かやってくれそう!」と感じさせてくれる選手なので、クラシコではぜひ注目してみてください。

クラシコまであと12日!!

クラシコ記念チケット発売中

記念すべき「クラシコ」がサポーターをはじめ、

Jリーグ、両クラブの歴史に残る熱戦になることを期待し、

両クラブが連携し大好評発売中の


「クラシコ記念チケット」の


販売期間を2008年5月1()12:00まで延長します!!



観戦チケットと記念Tシャツ及び

マフラータオルをパッケージにした

「クラシコ記念パッケージチケット」です。


e+(イープラス)でご購入された方のみ対象となります。


「クラシコ記念チケット」をぜひご購入の上、

国立競技場へご来場ください。



【クラシコ記念チケット販売概要】
対象試合
2008年5月3日(土・祝) 15:00[国立競技場]
東京ヴェルディ vs 横浜F・マリノス


パッケージチケット内容
・観戦チケット+記念Tシャツ(3種類より選択)+記念マフラータオル ⇒通常チケット料金+2,000円
・観戦チケット+記念Tシャツ(3種類より選択) ⇒通常チケット料金+1,500円
・観戦チケット+記念マフラータオル ⇒通常チケット料金+1,000円

記念マフラータオル




記念Tシャツ








※席種・料金などの詳細は、e+[http://eplus.jp/clasico/] (PC・携帯)にてご確認ください。
※観戦チケットのみの販売もございます。
※Tシャツやマフラータオルはパッケージでの販売となります。
商品単品での販売はございませんので予めご了承ください。


販売方法
インターネット(パソコン・携帯)よりご購入できます。
クラシコ記念チケット販売専用URL:http://eplus.jp/clasico/


販売期間
2008年4月20日(日)18:00まで⇒2008年5月1()12:00まで延長!!

※チケットデザインに関して⇒クラシコ記念デザインチケット分は終了しました。予めご了承ください。
※予定販売枚数終了次第、受付は終了となります。予めご了承ください。





切り込み隊長はこの男

エル・ゴラッソ、横浜F・マリノス担当記者の藤井雅彦です。


19日の清水戦は残念ながら1-1の引き分けに終わりましたが、左アウトサイドの小宮山尊信選手は好調なのでお知らせしておきましょう。

入団2年目の小宮山選手は1984年生まれの23歳。
Jリーグ開幕時はまだ小学校低学年の、いわゆる『クラシコ世代』なんです。
「テレビでJリーグを見て、市原(現・千葉)ジュニアユースに入りました」と当時を振り返っています。


そんな小宮山選手の武器はデル・ピエロゾーンならぬ“コミヤマゾーン”と自身で命名した左45度の位置。
今シーズンは第1節浦和戦と第3節鹿島戦で強烈なミドルシュートを叩き込んでいます。

「次に決めたらホンモノですよ」と好調なのはプレーだけではありません。


因縁だけならば他にも注目選手はいますが、新時代のクラシコを盛り上げるためには新たなヒーローも必要でしょう。
クラシコでは横浜F・マリノスの“切り込み隊長”こと小宮山尊信から目が離せません。


クラシコまであと14日!!

【J1第7節結果】

横浜F・マリノス 1-1 清水
得点者(マ):85’中澤


柏 5-1 東京ヴェルディ
得点者(ヴ):79’富澤

あの時、あの場所、あの雰囲気

エルゴラッソ、ヴェルディ担当のいしかわです!


 今回、ラモスさんにマリノス戦に関するインタビューをさせてもらえるということで、過去の資料や映像をいろいろと調べてみました。

 「あー、こんな外国人選手いたなぁ」などなどたくさんの発見があったのですが・・・「一番聞いてみたい!」とぐぐんと興味を引かれたことはというと、やっぱり93年のJリーグ開幕戦のあの日のことでしたね。


 今からちょうど15年前、Jリーグは開幕しました。この年のJリーグは、それこそ社会現象ともいえるほど大ブームでした。当時チェアマンだった川淵三郎氏が「1993年5月15日、Jリーグの開会を宣言します」と宣言している映像は、「あの時代の出来事を振り返る」みたいなテレビ番組では必ず登場しますからね。

 そしてこの歴史的な一戦となった国立競技場のピッチに選手としてプレーをしているのですから、あらためてラモスさんの偉大さを実感してしまいます。

 この試合の観客数は5万9626人!でも「実際には、6万以上入ってたんじゃない?すごい雰囲気だったよ」と、ラモスさん。観客のいなかった日本リーグ時代を経験しているだけに、試合後の夜は、負けた悔しさよりも、「俺たちの試合であんなに大勢のお客さんを呼べるようになった!」とマリノスの選手たちも交えてその喜びを分かち合ったよ、と感慨深げに話してくれました。いい話です。
 
 ちなみに、自分はあのとき何をしていたのかなぁ・・と記憶の糸もフンフンと手繰り寄せてみました。当時の自分は中学生で、サッカー部でゴールキーパーをしていました(歳がバレますな)。北海道のド田舎にある公立中学校なので、サッカー部の顧問の先生はど素人だし、チームも弱かったけど、みんなでワイワイやっていたので、楽しかったですね。

 そして5月15日はというと、土曜日だったので、他校との練習試合を行い、しかも0-3で負けました。試合後、「今日がJリーグ開幕だから、勝ちたかったなぁ」とみんなと話していたので、よく覚えてるんですよ。

 うーん、なんだか懐かしいですな。
そしてこの15年後の自分が、ヴェルディの練習場に毎週のように足を運び、そしてラモス瑠偉にインタビューを行う仕事をしているなんて、なんだかちょっと不思議な気分がします。


 みなさんも機会があれば、ぜひ「93年の5月15日の自分」を思い出してみてください。

 そして2008年の5月3日は国立競技場へ。


クラシコまであと14日!!