スプリングスティーンの故郷、ニュージャージー州アズベリーパークにあるクラブ、ストーンポニー時代からのスプリングスティーンの古くからの仲間サウスサイド・ジョニー。


彼はオーティス・レディングに憧れスプリングスティーンより更にR&Bを敬愛し、そんな音楽をずっとやって来た。スプリングスティーンの様に売れはしなかったが、彼とバンドのアズベリー・ジュークスが作り出す音楽は、ブラックミュージックに対する敬意と愛情の溢れた極めて誠実なロックンロールだった。


この曲はサウスサイド・ジョニー&アズベリー・ジュークスのセカンドアルバムの中の一曲で、スプリングスティーンとマイアミ・スティーブ・ヴァン・ザントによる共作。ありとあらゆるソウルミュージックやフィル・スペクターが溢れ出してくる素晴らしくポップで切実なる失恋ソング。


そんなスプリングスティーンとマイアミ・スティーブの曲を、サウスサイド・ジョニーが熱唱してそれをマイアミ・スティーブがプロデュースするって、今から考えたらちょっと凄いよね。