1984年にリリースしてビッグセールを記録したアルバム「ボーン・イン・ザ・USA」と、それに伴うツアーでの喧騒が過ぎ去り、スプリングスティーンは世界一のバックバンドEストリートバンドの起用を最小限に抑えた、酷く内省的な愛について歌ったアルバムをリリースした。


この時期スプリングスティーンはファンにも理解出来ない最初の結婚をして、あっという間に離婚をした。その間現在の奥さんであるパティ・スキャルファとの不倫を挟みながら、スプリングスティーンは愛のトンネルを戸惑いながら潜っていったのだった。






女の子達はハンサムなダンを、又はイケメンのジョーを腕に抱きたい。ある女の子はロミオみたいに甘い言葉を囁く男を。


もしおまえが愛の為に充分荒々しいのなら、ハニー、俺は他の誰よりもタフなんだ。


         「TOUGHER THAN THE REST」より