止まる勇気と集中力を取り戻す4つの気づき
前回は、
完璧主義を強めてしまう
「がんばりすぎ」の4つの落とし穴について
ご紹介しました。
前回記事はこちら
【完璧主義の罠】シリーズ①完璧主義を強めてしまう「がんばりすぎ」の4つの落とし穴
今回はその続きとして、
「スピード」
「同時進行」
「オン状態が止まらない」
といった、
現代人に特に多い
完璧主義のパターンを取り上げます。
もしあなたが、
-
つい急いでしまう
-
いろんなことを同時にやろうとする
-
休んでいるのに、心が休まらない
そんな状態になっていたら、
今回の内容がヒントになるかもしれません。
第5の罠:「すぐに」が求められる文化
LINEの即レス、
即対応のメール、
即時のフィードバック。
“今すぐ反応しなきゃ”
という空気が
当たり前になっていませんか?
「スピード第一」な感覚。
それが私たちの中に
「即対応できる=優秀」
「待たせたらダメ」
という完璧主義的な思い込みを
植え付けています。
ところが、
私たちの脳は“急かされる”ことで
冷静な判断力が
低下しやすくなるのです。
すぐに動けることは素晴らしいけれど、
「今は少し考える時間が必要かも」
と感じたときは、
あえて“待つ力”を使ってみましょう。
スピードよりも、
「自分のリズムで答える」ことに
価値を置いてもいいのです。
第6の罠:マルチタスクという幻想
家事をしながら
子どもの話を聞き、
頭の中では仕事の段取りを考え…
そんなふうに
「同時進行」が
習慣になっていませんか?
けれど、脳科学の研究によれば、
人間の脳は
“マルチタスク”には不向き。
やっているのは
“タスクの切り替え”
に過ぎないそうです。
つまり
「同時にこなしているつもり」でも、
何度も何度も
“タスクの切り替え”をし続けている。
すると、集中力は分散し、
ストレスや疲労が倍増。
完璧主義の人ほど
「どれも完璧に仕上げなきゃ」と
力みがち。
ですが、
ひとつずつ丁寧にやる方が
結果的に効率も
心の安定も得られます。
“ゆるく一点集中”を
心がけてみましょう。

第7の罠:オンとオフの境目がない暮らし
リモートワークが当たり前になり、
「自宅=職場」状態になっている方も
多いのではないでしょうか?
仕事のメールが夜に来ると、
つい返信。
休日でもチャットを確認。
こうして、
「常にオン」状態が続くと、
自律神経のバランスが崩れやすくなり、
心身が休まりません。
また、
個人事業主やフリーランスのように、
自分で仕事の時間を決められる
働き方の方。
気づかぬうちに
「なんとなく働き続けている」状態に
陥りやすい傾向があります。
“あと5分だけ”が積み重なって、
気づけば朝から晩まで
ずっと何かしら仕事をしている...
そんな状態になっていませんか?
特に完璧主義タイプの人は、
「頼られている=応えなきゃ」
「自由な時間があるなら働かないと」
と 自分を追い込みやすくなります。
オンとオフの切り替えは、
意識して作るもの。
服を着替える、
机を片づける、
簡単な体操をする。
五感で
“オフスイッチ”を入れる習慣を
持ちましょう。
第8の罠:「ちゃんとした人」の呪い