青柳いずみこさんのボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ (文春新書) は、

のだめカンタービレ (音楽大学を舞台とした青春コメディ)のネタをクラシック音楽専門家の目から

おもしろおかしく検証するエッセイである。

その中でクラシック音楽家の年収に触れて、筆者自身は、音楽大学教授、CD7枚のピアニスト、

文筆家である程度成功された方にもかかわらず、

「かくいう私は、税金すら払う必要すらなくて、やっと確定申告にいくことができたのは40代半ば」とか。


クラシック演奏家は、演奏だけで年収300万円以上が0.05%しかないという事実。


売れっ子アーティストで演奏年収1千万以上は、たった数十人、N響とかメジャーな楽団員が300-1000万円レベルが1500人程度だそうです。


ワンステージ1000万円のピアニストのブーニン キーシン は、さしずめ輝く天上の星ということなのでしょう。


 「のだめ」の主人公は弟に「不良債権扱い」されますが、小さい頃からのレッスン料、学費、楽器費用、練習時間を考えれば、投資効果から見て、とんでもない大成功しなければ不良債権化とするということですね。

ほんのわずかな上位しか恵まれない歌手や芸人の世界のピラミッド構造と同じなのでしょう。