先日川上村遠征にて、採集したガッチガチの褐鉄鉱付き水晶たち、、、



綺麗にしたい。






劇的大洗浄!
ビフォーアフター!!!


てけてけてけてん!てけてんてん、てけてん!てけてけてけてけ、、、
↑あの激しい音楽






今回の依頼者のクラチョコさんです。

イヒ「もうここのはガッチガチに褐鉄鉱がついてて取れる気がしないんですよ。うちには塩酸もないですし。」
イヒ「前回は湯沼で泊まってた方に塩酸漬けにしてもらったので一晩でツルピカだったんですけどね、、。」


イヒ「もう茶色すぎでしょ。」



イヒ「これとか結構いいかんじのクラスターなのにこんなに褐鉄鉱がまとわりついてるんですよ。塩酸以外でどう落とせと?」


そんな弱気なクラチョコさん。
さて、そんなクラチョコさんを救う今回の匠は、、、??



チャチャッチャッチャチャチャッチャッチャチャチャッチャッチャチャッチャッチャッチャ!
↑ピアノの挿入曲





ネオナイスグラサン「ドモッス!ネオナイスッス!」

イヒ「よろしくお願いいたします。このためにDAISOで買いだめしましたので。」


グラサン「ウッス、オレ、塩酸濃度9.5%ナンッス!マカセテクレッス!」



イヒ「とりあえず常温でやってみたけど、ダメだな。」

グラサン「全然問題ネッス!湯煎すれば一発ッス!」


イヒ「匠、お願いしますよ。」




湯煎が怖かったクラチョコさん、金網越しに暖めることに、、


イヒ「あったまらないね。」




結局水の中にタッパーを沈めそのまま火にかけます。

しばらく湯煎して放置。
また湯煎して放置。



すると、、、


なんということでしょう!


全然おちていません!


でかい褐鉄鉱は落ちたものの、褐鉄鉱被膜が綺麗についています。


イヒ「話が違うやんか。」


グラサン「」


イヒ「チェンジ。」



なんと前代未聞、匠のチェンジが起こってしまいました。



番組が急きょ用意したもう一人の匠、


シュウ酸!

ルパン「なぜいつもは自分を使っていたのにネオナイスに浮気するのです。」



イヒ「ごめん。君では無理やと思って。塩酸系じゃないと、、。」


ルパン「まあそうおっしゃらずに。やってみましょうぞ。」


イヒ「うむ、、。」



シュウ酸は、粉状なので熱湯でといて水溶飽和液にしてから、水晶にかけて放置します。


ルパン「まかせておくんなさいまし。」


翌日、、、

イヒ「おお、シュウ酸がまわりにまとわりついている。」


ルパン「フッフッフッ」





さあ、シュウ酸からあげてみましょう。



なんということでしょう!

あの、しぶとかった褐鉄鉱が、膜もしっかり取れています。


ネオナイスがダメだったときは覚悟を決めて塩酸を買おうとしたクラチョコさん、
しかし今シュウ酸でこんなに綺麗に落ちました。

しかも、すごいサプライズが隠されていました。

小さな水晶、、

表面には
なんということでしょう!
無数のキラキラが、、、

鋭錐石です。

水晶産地では結構出るものらしいのですが、
しっかり結晶があって肉眼で確認できるものは日本ではなかなかないらしいのです。
今回もくらちょこさんが50本くらいとってきてまともに見えるのはたった一本この小さいのだけでした。

一つ一つは、小さいものの、水晶表面に、ちりばめられたその姿は、とても美しいのです。


そして、
クラスターです。
一番でかいトップがかけてるのは惜しいですが、この産地でこのようなクラスターは珍しいのです。

もうひとつ。
ここの産地の特徴の四方八方に自由に生えてる様子がよくわかります。



単晶もここまで綺麗になりました。





さあ、クラチョコさんにみてもらいましょう。




イヒ「ウワーッ!!すごい!!こんなにきれいになるなんて、、ぐすん


ルパン「満足していただけましたか??」


イヒ「、、、」


イヒ「大分落ちたけどよく見るとまだポツポツ茶色いのが残ってる気がする」



ルパン「ギクッ、、そ、それは、、」



イヒ「でもここまで綺麗にしてくれてありがとう。さすが、匠。またよろしくね。」


ルパン「次はもっと綺麗に落として見せます。」




というわけで今回は、ビフォーアフター風で書いてみましたw
お付き合い頂きありがとうございました(#^.^#)