今日はどうしても、バイトを断れなくて
一日お店のお留守番だった・・
父ちゃまのところにいけない日は
とっても心配
毎日毎日
今日も明日も違うことがおきないことを祈っている
だから
じぶんだけでも違うことをしたくない
そんな気持ちのまま
バイトが終わって車を運転していると
交差点の真ん中で
白くて小さなものが
横たわっているのが目に入った
ねこちゃんだった
こんなところで事故にあって死んでしまったんだ
交差点をわたってから車を駐車いて
交差点が青になるのを待った
せめて、
ちいさなこの体がこれより酷い状態にならないようにしてあげたかった
車に乗せていた
タオルとビニール袋
青になった交差点
ひとり小さなそのからだに近づいたとき
その交差点の前にある
ガソリンスタンドの人も走って近づいてきた
「ほんのさっきはねられたんだよ・・・だけど手を出す勇気がなくって・・」
「君の猫?」
「ううん・・でもこのままじゃぁ・・」
「役所に電話して引取りに来てもらうから・・それでいい?」
「はい、ありがとうございます」
シュガーも、交差点の真ん中で
本当は少しとまどっていたんだぁ
何でもできると思ってたけど
死に近づくことが急に怖くなっちゃったぁ
きっとそれを見て
あのガソリンスタンドの人が助けてくれたんだね
死んじゃったら
もう
動かないんだ・・
受け入れられるかなぁ
これって
もしかして
神様が、練習させてくれてる?
猫ちゃんの小さな体が、今も目に焼きついている・・