ようやく梅雨入りした東京です。
6月21日。平年より4日遅く、昨年より11日遅い梅雨入りだそうです。
ずっと暑かったですもんね~。6月から30度超えがザラだなんて。今からこんなじゃ先が思いやられます。ホントに。
皆様、6月の声を聞いた途端、遠慮なく薄物をお召しでしたよね。この気候なら当たり前で、体調維持のためにも涼しく装った方が良いと誰もが賛同。
ただしオシャレ着に限る、なのかな?茶道を始め伝統芸能系の方々は、下着で工夫なさって単衣をお召しなのでしょうね。
あ、前記事でアップした、ひらひらする紬の単衣。単衣は単衣でもああいう軽いものを、一つ二つ持ってらっしゃる方も先達には多いのではないかな?と予想。
単衣をしっかりした張りのある生地で仕立てるに越したことはありませんが、何もかもそうだと、つぶしが効かないというか咄嗟の時に困るような気が。
実は、ついついリサイクルで綺麗な単衣を買ってしまい、前から持っている単衣の行き場や着る場を失いかけているのですが、ひらひら軽い横段紬の単衣、そのうち役に立つことがあるかもしれません。何だかそういう気になってきました。
少し前に、洗いに出していた着物が仕上がって参りまして。
しばらく仕舞っておくための丸洗いです。もう卒業で、いつか娘が着てくれるのを期待するものと、もしかしたらまた着るかもしれないかな?というものと。
物凄く個性的な人は別でしょうけれど、着る物は一般的な人であれば、和服も洋服も、どうしたって年齢的にやめておいた方が良いものが出てくるもので。
このブログは着物類の備忘録も兼ねているので、ちょっと暑苦しいですが(苦笑)書き留めておきます。お許しを。
若い頃に一目惚れして買った小紋。
なのに、その肝心の20代前半や半ばでは着ることなく。
友達の結婚式二次会に丁度良かったんですが、如何せん白地なので日和ってしまい。そしたら薄めクリーム系の子もいたので、ハッキリした柄でしたし着ても大丈夫だったなと後から少しばかり後悔。自分の気の小ささが恨めしく。(苦笑)
訪問着や付け下げではなく、華やかな小紋が良い時ってあるんですよね。
カンタービレの朝香様を始め着物巧者さま達が、有名どころの小紋をお召しなのを拝見して、やっぱりそうですよね~と、ひとりごちたことがありましたw。
こちらは着物を再開して40代半ばでの初卸し。バレエを観に行く時に、2.3回着用。
枝葉は墨色ですし、もしかしたら、そのうちまた袖を通したくなるかもしれませんが、とりあえず今の気持ちとしては、娘に下ろします。
40代半ばや半ば過ぎで着ていて良かったです。
今アラカンで、一般的に言われてきた通り、女の盛り・女として美しいのは40代までだなぁ~としみじみ思っているもので。
異論反論あるでしょうけれど、やっぱり女として綺麗なのは、ごく普通の女性であればアラフィフまでですねえ。周りを見渡しても、昔を思い出しても。
勿論、別な美しさ、年を経て得た知性なり教養なり人格的なふくよかさなり穏やかさなり…といったものが加味されていくものですから、見た目の美しさは40代までで構わないっちゃあ構わないわけですが。。
でも、それとこれとは別で、若い頃にしか着られない着物ってあるものなので、こちらはギリギリでしたがw、着ていて良かったなと思った次第。
色掛けした赤と紺の蝶の飛び柄の紬。
元々は白地の越後の紬。
こちら(前にも書きましたが)染めた後は、娘の寸法で仕立ててあります。
仕立て上がったら、何だか艶っぽいというか何というかで…。まだ20代初めの娘には早いと、呉服屋さんとも意見が一致。しばらくは私が着ることにしたもの。
で、約10年経ち、お役御免と相成りました。思い残すことなく、卒業です。
娘も「これは、ママより私の方が似合うと思う!」と言い切ってます。(苦笑)
白地に唐子柄の小紋。
これは、また着るかどうか分かりませんが、一旦洗いに出しました。
というのも、紅葉が描かれておりまして、基本10月~12月頭までの秋の着物。ここ数年と同じく、これからも秋には実家にいるのが決まっているものですから。
お盆辺りから、庭の剪定が終わる晩秋・初冬まで。
実家では着物を着るとしても、まあ紬ですわな。小紋ならポリ。
わざわざ盛岡まで足を運んで、クラシック聴きに行ったり美術館に行ったりする元気があるかどうか。あったとしても正絹の小紋を着る?否、着ないだろうと。
派手目な顔立ちの娘には、おとなしすぎる柄なので、当分は寝かせておきます。
それこそ娘が60代くらいになったら、案外丁度良く着られるかもしれません。娘なら、黒い帯等での強めコントラストは幾つになっても平気でしょうし。
思いっきり妄想が膨らみます。
訪問着と言われて買いましたが、八掛が共布じゃないので付け下げ訪問着です。
シミが出ていたので、丸洗いとシミ抜きをお願いしました。
友達の子供の結婚式のお祝いパーティに着る予定でしたが、事情あり流れました。。それゆえ、最近(再開してから)着たことありません。
35年前、いつもピンクの付け下げだったので、別な色を!と呉服屋さんに頼んで探してもらったもの。当時20代の私には大層地味に映ったものですが、今はピッタリ。
昔の呉服屋さんって、凄いですよ。昔の、ふんわりぼんやり顔は若いのでふっくらしていた私に合う、ピンクと白以外の色って、なかなか難しかったんです。
見せてもらった時、どうかな…?と恐る恐るだったのですが、当ててみたら別におかしくなく、上品に且つキリっとした感じ。少し年上に見えました。
似合う色だったんですよね。青みがかった薄い緑、もしくは緑がかった水色。
「長く着られますよ」との通り、今も現役。着る機会はないけれど。
娘は私と逆で、ピンクや白の可愛いものより、こういう少し迫力ある系の方が好みなので、次に着物で出席できる結婚式があったら、これを着ると言ってます。
良かった良かった。
長く愛せる着物を持っているって、幸せなことですね。
宝石でも時計でもバッグでも何でも良いと思うのですが、持っているだけで嬉しくなる、見ているだけで楽しい気分になる、…そういう小さな幸せって大事ですよね。
断捨離って、別に捨てることが目的ではなく、そういった心地良いものだけにして、気分よく機嫌よく暮らしましょう、という提案なんですもんね。
これからも少しずつ片付けて、自分にとって着心地の良い着物で過ごして行きたいと思ってます。
お読みいただき、ありがとうございます。