洗いとシミ抜きを頼んだ着物が仕上がって参りまして。

 

高級店よりは安いのですが、それでもやっぱりね。結構な金額します。

 

昔からそれなりに着ている私でも、着物離れは仕方ないよなぁと思ってしまう理由なり原因の一つが、お手入れ代。

 

分かっていても溜息モノなのだから、知らないとビックリするでしょうし、着るのをためらうのも仕方ないかと。

 

 

再び着始めた頃にネットで見て、印象に残ったお手入れの話をば。

 

着物を着ていた女性に向かって、「私も沢山持っている」と告げた後、「でも着ない」と。理由は「着たら洗いに出さなきゃならない。一回着ただけでクリーニングに何千円も出すのはバカバカしい」「お金が勿体ないから着ない」。。

 

それに対して、着ていた方は「着ない方がもっと勿体ないのに…と思ったけれど、こういう人には何を言っても無駄だろうから言い返さなかった」とか。

 

(詳しいところは曖昧ですが、だいたいこんな話。もしかしたら感想やコメントみたいなものが合わさっているかもしれませんが、随分前のことなのでご容赦を)

 

真理なんですよねえ~。「着ないのが一番もったいない」。

 

しかしながら「一回着ただけでクリーニングに出さなきゃいけないなんて(お金が)勿体ない」も、分かります。

 

とりあえず私も娘も、物心ついた頃から見聞きしてきたので、キモノを着るのはそういうものだと分かっていますが、習慣づいてない人からしたら「(お金が)勿体ない」の一言になってしまうのも、致し方ないことと思われ。

 

例えばドレスを着慣れているようなお金持ちなら、着物も同様で特に何とも思わないでしょうけれど、我々庶民にはねえ。ホント厳しい。

 

このところ、また一段と値上がりしたので尚更。何から何まで上がっていますから仕方ないことと承知しつつも、元々安くはないため結構なお値段に。

 

「お金があって幾らでも着物に使えるなら、惜しみなくお手入れ代に充てたい」(意訳です)といった旨の話をお書きのブロガーさんがいらっしゃいましたが、全くもって同意です。

 

お手入れ代、出来るだけケチります。着られるところまで着ます。(苦笑)

 

丸洗いやシミ抜きだけじゃなく、洗い張りに仕立て直しも含め。大阪のおかんさんを見習って、単衣の直しは自分でやろうかと目論んでいるくらいで。

 

 

そんなこんなもあり。もう若いよねぇ~と、洗って娘用にするつもりで着た春に合う水色の紬、外光で写真を撮りたくなったこともあって、(前回も書きましたけれど)来年か再来年まで着ることにしました。

 

箪笥に仕舞うついでに、試しに帯を色々載せてみましたら、合わせやすくてまあ。

 

こういう多色のものって、トーンが一緒だったり、着物から一色取ったりすれば、難なく馴染むんですよね。(チアキ先生が、多色のものを勧めるのも納得です。)

 

 

今年は4月中旬、八重桜が綺麗な時期に免許証の更新の際に着た紬。今季最後の袷。ちょっと前まではGWに着ていましたが、昨今の暑さでは無理。3月と4月用。

 

今まで合わせた帯を3本ほどお披露目。

 

 

薄紫色に石畳地紋、レトロモダンな柄の博多織。

帯揚げは、薄クリーム色。帯締めは、赤紫に白ライン。

 

免許証更新に着て行ったコーデ、分かりづらかったので、小物も載せて平置きして撮ってみました。やっぱり甘め。年齢からしたらちょっと若め。

 

 

くすんだ白地(ごく薄いグレー)に、薄緑・薄紫・水色の縞の博多織。

 

ブログを書き始める前の年(2012年)に、着ていたコーデ。

模様の花の色味と帯の色の波長が合うので、スッキリ着られました。

 

当時はまだ八掛を変えておらず、花芯部分と同じ朱色でした。着物の色から取ったので、ザ・昭和風ではあってもおかしくはなく、そのままでも構わない気がして着ていたのですが、帯との調和が今一つで。

 

黒や紺についている赤や朱の八掛以上に、コントラストがハッキリしすぎていた感じ。昔は朱色の帯を締めていたので合っていて、気にならなかったのでしょう。

 

迷いつつ着ていた数年後、薄めの紫色に変えて仕立て替え。ぐんと合わせやすくなりました。その費用分を回収したかというと疑問符が浮かびますけれど。ケチw

 

 

薄いベージュ地に、ピンクベージュ・水色・茶系の紫の縞の博多織。

 

今までで一番気に入ったコーデです。しっかりした(薄くない)くすみ紫のおかげで、50代の肌に馴染みが良かったのかと思います。

 

 

次は、この帯を締めてみようかな?も3本。

 

黒地に、花織風の模様(ミントグリーンその他)の博多織。

 

織りが柔らかめで、薄い色味の細かな模様と、どっしり感皆無なので春に気軽に締められる黒地。

 

 

義母の羽織を仕立て直した帯、濃い紫色に水色の葉っぱの模様。

 

形を変えた染め帯ですね。水色の模様が春風味、地色の紫は秋風味なので、便利な羽織だったろうと思います。それを受け継いで、春秋どちらにも難なく合わせられる帯になりました。(まだ一度しか締めてませんけれども…汗)

 

 

白地に、紫・鶸色・青緑の狂言格子の博多織。

 

今冬に買ったばかりの博多。とりあえず載せてみましたが、上の2つ、黒地と紫地の方が良いような気がします。濃い色で落ち着かせたい気分かも。

 

 

と、出しやすかったものと、合いそうと頭に浮かんだものを載せてみたら、義母の羽織を仕立て直した帯以外、全て博多帯になってしまいました。(苦笑)

 

それで再確認したわけですが、軽やかな感じにしたい時、博多帯が便利ですよねぇ。

 

博多帯って秋と春に締めるのがメインで、真冬はあまり使わないと思うのですが、振り返ってみると、冬に締めるとすれば暮れやお正月等、実家や仙台の往復や新幹線での移動の時で、これは車内を考え気取った感じを避け気軽さを出したいから。

 

ということで、要となる言葉は「軽」。

 

色にしても柄行にしても、重い感じが似合わない・似合いづらい私と致しましては、博多帯好きは理にかなっていたみたいです。

 

今も締めている黒地のものは、どっしり・しっとりではなく、どれも軽い感じのもの。母のもので重めの柄の帯はしっくりこなかったので、残念ながらさよなら。

 

正直、持っていれば良かったかな?と後悔したこともありましたが、使いこなせなかったな、合わなかったなと数年たった今では諦めがつき。

 

 

礼装や準・略礼装でも、色としては軽め。着物の色が濃ければ、帯は薄め。

 

今は、顔タイプ・パーソナルカラー・骨格診断等で、ある程度科学的に分析出来るようになりました。私はソフトエレガント・サマー・ナチュラル。ド真ん中ではなく少し偏りもありますから、その寄った方も視野に入れるようにしています。

 

診断は便利に使っていけば良いと思いますが、「なんとなく…」感じたものも、あながち間違いではないのだなと改めて。直観って正しいことも多くてね。

 

 

個性的からは、ほど遠い私め。直観&診断に合わせて、軽やかに装って楽しんでいければと思っています。日本各地の皆々様とご一緒に。

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございます。

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