昨年bsかcsで録画した「花神」総集編を、今年に入ってようやく見ました。

 

(さっき録画した日とチャンネルを確認しようとして、ぼーっと流れ作業的にリモコン操作したら、うっかり消してしまいました。そそっかしいにも、ほどが…)

 

昭和52(1977)年の作品で、主人公は村田蔵六、後の大村益次郎。

 

靖国神社に銅像があります。台座が高い位置にあり、少し離れて見上げる形。上野の西郷隆盛像より、高い位置に置かれているように思います。

 

 

以下、人物像と銅像に関して、wiki等より抜粋。

 

「日本陸軍の父」と言われた大村益次郎は、維新十傑の一人。

 

大村益次郎像は、門人らの篤志により、明治26年、靖国神社に建立。

高さ12m、彫刻家・大隈氏廣(おおくまうじひろ)制作。

 

筒袖羽織(つつそでばおり)に短袴(たんこ)を着け、左手に双眼鏡を持った大村益次郎銅像は、江戸城富士見櫓(ふじみやぐら)から北東方面の上野に籠もる彰義隊(しょうぎたい)を凝視している姿をモデルにしたとも言われている。

 

長州藩の出身で蘭学にすぐれ、維新政府に参画して、近代的軍隊の基礎を作った。

 

靖国神社の前身で戊辰戦争の戦没者を祀る「東京招魂社」(とうきょうしょうこんしゃ)の創建に尽力したため、この地に銅像が建立された。

 

 

 

靖国神社の銅像ということ以外、何の予備知識もないまま見たのですが、面白かったですよ。

 

私、岩手出身なものですから、戊辰戦争の話なり奥羽越列藩同盟の話なりを聞いて育ったもので、長州や薩摩に思い入れがありません。

 

皆が大好きな西郷どんや坂本龍馬にも、世間様が騒ぐほどの興味は持てず。それゆえ、偏らず肩入れせずに見られたのは、今回は幸いでした。

 

大村益次郎の人生を追うだけではなく、高杉晋作を始め、維新に関わった大勢の人達の姿が描かれていて。さすが、原作・司馬遼太郎氏。

 

 

配役も、とても良かったのですが、印象的だった一人は、吉田松陰役の篠田三郎(敬称略)ですねえ。松陰先生は、二枚目が演った方が絶対いいわ。

 

時に、むさくるしかったり、時代の先を読み過ぎの変人だったり、頭でっかちのただの無鉄砲だったりと、演技派俳優・個性派俳優が演じることも多い松陰先生ですが、「花神」の篠田三郎は、とっても清潔で一生懸命、日本のために必死な感じが出ていて、そりゃあ、あれだけの若者達を惹きつけるはずだわ~と納得でしたよ。

 

まあ、何と言っても、ウルトラマンタロウですからね~。(昭和48・1973~49・1974年)清潔な役が似合いますって。鬼平では酒井祐助だし。

 

と、小学生の間、弟と一緒にウルトラマンと仮面ライダーを見続けていたことを、ここに白状?暴露?いたします。同じようなアラカン女子、多いですよね?(笑)

 

 

当然ながら、女性陣も豪華で綺麗どころ満載。

 

浅丘ルリ子がシーボルトの娘役、つまりハーフ。確かにこの時代、この人しかいませんわな。今なら、本物のハーフの役者・タレントが演じるでしょう。

 

可愛いんです。蘭学・医学を学び、主人公に思いを寄せる役。数年後には関係も。

 

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↑会って間もない若い頃なので、赤いチェックの着物。その後は普通に赤以外。

 

妻ともう一人、主人公を愛する役の浅丘ルリ子に始まって、若い子や綺麗な女優さんは、赤い着物をお召し。

 

(ちなみに妻役は加賀まりこ。どちらかと言うと小悪魔的な役、妾役のイメージなので、この配役には驚きました。シーボルト娘と逆の、見聞を広める気が無い設定には合ってたかも。彼女の赤い着物は、あったかどうか不明。)

 

 

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↑吉田松陰の妹。(「花燃ゆ」(2015年)の井上真央ですね)

 

赤が入った格子柄が可愛い~。

 

 

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↑脱藩を図った天堂晋助を斬ろうとして逆に殺害された許嫁の仇討ちを誓う、范文雀。天堂晋助は架空の人物なので、彼女もかな?

 

こういう赤い格子は、リサイクルでありそうですよね。

 

 

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↑桂小五郎(木戸孝允)の妻、幾松(木戸松子)役は波乃久里子。

 

京の芸妓だったので、艶やか且つ粋という。赤というよりピンクの縞ですね。縞柄とはいえ、ピンクがちっとも甘ったるくならないのが、さすが。

 

 

他にも、ちょっと頭が緩い感じの遊女で高杉晋作の妾・おうの役、秋吉久美子が天然っぽさ全開で。外では気が張って疲れ切っている高杉が、おうのの緩さに癒されてるという設定が何とも。正妻・お雅は岡江久美子。配役に誤りなしw

 

錚々たる女優陣の中で勘弁してと思ったのは、元々が架空の人物・天堂晋助の恋人役の大竹しのぶでした。舞台ならいいけれど、ドラマであの過剰演技はちょっと…。

 

他の俳優陣が抑えた演技で説得性を持たせている中、田舎っぽさと一途さを表そうとしての一生懸命な演技かと思うのですが、私的にはドン引きというか興醒めというか…。田舎っぽさ自体はピカイチでしたけれども。若さゆえの頑張り過ぎかな。

 

 

大河ドラマは戦国であれ幕末であれ、どうしても男性中心の話の構成になるわけで、今はともかく昔の男性の衣装は、基本的に色がありませんでしたからね。

 

その中での女性陣の赤い着物、パッと目を引いて華やかで素敵。

 

私自身は、若い頃にピンクも赤も散々着たので、もう卒業したいと思っているクチですけれど、見るのは大好き。年配が着てても見るのは楽しい。自分が飽きただけ。

 

ただ、ピンクは数年前から着るのはやめて仕舞い始めましたが、赤い着物は還暦に着てから卒業しようかな?と思ってます。

 

実は。コメントも何もしたことはなく、読み逃げでお邪魔している「keitaうさぎの着物日記」さんで「還暦の赤い振袖」を拝見して度肝を抜かれ、呆気なく感化されまして。「最後に一回着てからにしよう~っと」って具合です。(苦笑)

 

追記:ちなみに私の赤い着物は、当然ながら振袖ではなくw、20代初期に買ったもので、赤が強い順に、赤の無地紬(娘が数年前に一度着た)、赤い鮫小紋(グレーを掛けて赤を弱めた)、白地に赤い雪輪柄の越後大島(灰桜色を掛けた)です。

 

 

赤い着物、良いですよね~。(朱、紅、ピンク等々、全部含んで)

 

若いお嬢さん方で、アンティークの着物に目覚める子が切れることなくずっと続いていて、自分では着ないけれど見るのが好きなおばちゃんとしては、嬉しい限り。

 

50代以降もね、大阪のトップブロガーおかんさんが以前お書きでした「年配こそ綺麗な色を着るべし」(意訳です)の通りだと思います。

 

どちらかと言うと地味好みの私でも、シックを余りにも通り越して地味過ぎるのは、やっぱりマズイと自覚してます。パステルカラーの小物が多いのは、そのため。

 

 

是非是非、綺麗な色を着られる人は、幾つであっても着ましょうねえ~。

 

 

お読みいただき、ありがとうございます。

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