久しぶりに、お雛様のタペストリーを飾りました。
いつもは季節の手ぬぐいを飾っています。お雛様の柄では目移りばかりで、結局いつも決められず、まだ持っていません。
私のお雛様は、いつも実家の母が飾ってくれていました。2020年まで。
2021年には実家に一人で暮らしていましたが、飾るのは2月ですから寒くてもう。雪が多く寒い年で、仏間と床の間は氷点下にもなり、花の水が凍っていたくらい。
部屋にストーブを持って行けば何とかなったにしても、寒すぎてとてもそんな気にはなれず。根性なしの私には無理でしたー。
私が一緒に飾ったのは、18歳で東京に出るまで。それ以降、祖母がまだ元気だった数年は、おそらく二人で飾っていたのでしょう。祖母が病を得てからは母一人で、30年以上も飾り続けてくれました。
当初は7段全部。大変なので「お内裏様とお雛様だけで良いんじゃない?」と提案しました。しかしながらそうしたのは、年をとって体が思うようにならなくなってから。
「一年に一回のことだもの。表に出してあげないと」
律儀さに感心するばかりでしたが、母自身の楽しみでもあったのでしょうね。
私が買ってもらったお雛様ですが、幸いなことに娘に恵まれたので、母の思いのまま、引き継いでます。
娘がいると、娘に甘えるやら色々と残してあげたいやらで、細々したことやあれやこれや、私一人では決めずに、わざわざ尋ねることも多々。
ネットで買い物する際、娘に「どう?これ」と見てもらうことがあります。
洋服を買う時は割と多め。流行に敏感なうえ、考えが合理的なので「何に使うの?いつ着るの?どこに着て行くの?」等の質問で、買う理由を整理してくれます。
相談しないで決めると、結構な割合で失敗しているという現実。悲しい。というか悔しいw。何となく「いいな」と思っただけで買っちゃう自分を撃退しないと。
着物の時は少なめ。なんですが、相談すると決めていることが二つ。
一つは、リサイクルではなく、セールになっておらず、正価で、△万円以上の時。
△万円以下なら相談しません。
△万円以上でも、セール等で割引になっていて納得すれば、そのまま決済。
(単なるケチなんですがw、買いたいけど我慢していたものが割り引かれると、少し高くてもまあ良いかとなってしまうもので。)
もう一つは、私には「過ぎる」かな?と思った時。
若過ぎ?可愛い過ぎ?クール過ぎ?地味過ぎ?派手過ぎ?色が強過ぎ?
こちらは値段に関係なく、迷ったらリサイクル品でも相談するようにしてます。
「買いたいけど、どうかな?」と不安があるのに、「まあ大丈夫でしょう」と良い方に解釈して見切り発車しての失敗が何度かあるので、慎重になりました。
こちら、相談した品物。
久々に、お正月に覗いたネットのお店で、一目で気に入ってしまった帯。
衝動買い・瞬間的にポチッではなく、3~4週間くらいは我慢しました。(苦笑)
博多帯です。
△万円以上でしたし、今まで好んで使ってきた縞の帯とは少し趣が違うように思えたため、相談。「良いんじゃない?」と言ってもらえたので、決済。
立派な箱に入って送られて参りました。畳紙も綺麗で良さげ。
実家に帯を持って行く時に使うかもしれないなと、箱は保存。
段ボールで出来た箱か、段ボールにきっちりと挟んである店が多いので、こういう綺麗でしっかりした箱は新鮮。且つ貴重。
リサイクル品ではなく新規に売られているものであれば、すぐには傷みませんから、よっぽどじゃない限り娘に行くので、ある程度意向を酌むようにしています。
特に帯。着物なら洗いも染めも簡単に出来ますが、帯だと、そうはいかないので。好きか嫌いかだけでも聞いておかないと、後から悔やむことになりかねず。
お太鼓にすると、こんな具合。
私は関西巻き(右肩に掛けて時計回りに巻く)ゆえ基本、前帯(腹)はこちら側。
持っている紬の殆どに合うように思います。あと江戸小紋も。
紺や黒の濃い色、アイボリーにグレー、水色等の薄い色。
白地に濃い色での格子縞、実は以前より探していました。縞は多いのに格子は持っていなくて。なかなか好みのものが見つからず、長期戦を覚悟した途端、バッタリ。
好きな色ばかりの(私にとって)煩くも淋しくもない格子。一瞬で「これは!」と。
織りと染め、こだわりはなくどちらでも良かったのに、結局、馴染み深いいつもの博多織になってしまって、我ながら苦笑いです。
いつ頃、初おろし出来るかまだ全然分かりませんけれど、天気の良い日に締めたいですねえ。日の光の下で映えそうな気がします。
見ての通り、年齢を問わない帯だと思います。
今から20年、愛用してると言えるくらい、締めたいものですね。
お読みいただき、ありがとうございます。