天気予報の通り、昨日は昼過ぎから雪が降った東京です。

 

降り始めは、雨が凍って出来た小さな氷の粒を蒔いているようだったので、積もって行く様は、ケーキに粉砂糖を振りかけたみたいでした。

 

夜にはもう全ての屋根が覆われて。道路では車のタイヤ痕や足跡がくっきりと。

雪明りとはよく言ったもので、いつもより外が明るかった真夜中でした。

 

 

実家で過ごす冬と同じ。寒いのは嫌だけれど、都合よく懐かしく思い。

 

こういう日は「あ、お母さんに電話しなきゃ」と、今も思います。

 

 

「しなきゃ」は、「しなくてはならない」とか「しなきゃ怒られる」ではなく、「せっかく話したいことがあるのに、電話しなきゃ勿体ない」です。

 

雪だったり台風だったり暑い日が続いたり、どこかに出掛けたり何かを見たり、娘や息子が子供の頃は行事のたびに、大人になってからは変化があった時に…etc。

 

 

母とは物凄く仲が良かったわけではありません。仕事をしていたので主に面倒を見てくれていたのは祖母。子供の頃は寂しかったし、思春期以降は反発していました。

 

気が合わないことも考えが異なることも多く、母の立場や気持ちを思いやることが出来るようになったのは、息子(孫)が生まれてから。

 

どちらかと言うと、祖母や父との相性が良かったんです。性格や考え方が似ていて。

 

母も母で思うところがあったらしく、(本当は破談にしたかったのに親戚等への体面上、仕方なく)結婚してからは、寄り添ってくれるようになりました。

 

それと。父が亡くなった時、しばらく実家にいたのですが、心細かった母にとっては支えになったみたいで。僅かながら親孝行が出来ました。

 

そんなこんな、どなたにもある話だと思います。

 

 

実家の片付け、焦るとろくなことはないので、気が乗らない時はしないで、時間をおいてやっています。本来は、パパっと済ませてしまうものでしょうにねえ。

 

ただ、そんな中でも、使えそうなものは即使うモードに切り替えて。

 

例えば、石鹸。

 

 

こちら、左側は今も成分等をバージョンアップして売っている、資生堂のもの。

右側は、今は売ってない「ハイチャーム」という商品名の、牛乳石鹸のもの。

 

もうね、いつのものか分からないんですよ。

 

思い返すに私が高校生くらいまでは、こういった固形の洗顔石鹼を使っていた記憶があるんですが、いつ頃なのか、チューブ式の洗顔フォームが出てからは、そちらに移行。平成になってから?それとも昭和が終わる辺り?

 

洗顔フォームだと、お風呂場に置きっ放しでも平気。石鹸のように溶けたり柔らかくなったりしないので、使いやすかったのでしょう。

 

お風呂場を追い出された洗顔石鹸、行き付いた先は箪笥の引き出し。元々香りが良いものは、引き出しに仕舞ってあって使う時に取り出していましたが、そうでないものも全てお引越し。それから優に30年は眠り続け、香り続け。

 

 

数が結構あったので、実家に残しつつ東京にも送って幾つか試しましたが、昔のものなので顔に使うにはちょっと強い感じ。洗浄力マッスル。

 

今は、洗顔石鹸・洗顔フォーム・クレンジング等には、必ず保湿成分を始め色々と肌のための成分が加えられているんですよね。

 

昔も、勿論ゼロではなかったでしょうが、今に比べれば全然少なかったのは、使ってみれば歴然。突っ張る、つっぱる。

 

20~30代前半なら、気持ち良く使えたかもしれませんが、今は危険!

 

要はごく一般的な化粧石鹸なのでね、普通に体を洗う用に使っています。いつもの赤箱や青箱(牛乳石鹸)とは違う香り。楽しんでます。

 

 

母は、ついいつもの癖で、勿体ないからと取っておいたのかなあ?と、ちょっとしみじみしました。ハンカチとか下着とかの、香りづけで入れておいたのだろうし。

 

買ったものもあるでしょうが、半分はノベルティとしてオマケで貰ったものじゃないのかな?我々世代の母親達は、街の化粧品店で購入していましたからね。

 

酒屋さんにビールやお酒を配達してもらっていたので、実家には飲料メーカーのグラスが山ほどあります。それと同じ。(変に思い出があって捨てづらい)

 

この石鹸、お母さん若いうちに使えば良かったのに…と思いましたよ。。

 

 

今、買ったもの、もしくはもらったものは、今、使うべきですね。

 

使おうと思っていても、つい他のモノに手が伸びてうっかり使いそびれるってこと、あります。モノによるけれど、数年差であれば大抵のモノは大丈夫。

 

勿体ないお化けが出て来て、高いモノや気に入ったモノほど使えない場合も多々ありますが、そこは振り払って、使わない方が勿体ないと考えを改めて。

 

何であれ、こまめにチェック出来ていれば、あることを忘れることもなく、購入した時期からそう遠くないうちに使うでしょうから、ロスは少なくて済みます。

 

つまりは心掛け次第ですかね?

 

合わなかった・合わなくなっていたとしたら、その時点で、次の行き先を考えてやれば良いわけですし。(娘とは、そういうやり取りしてます)

 

 

女性だと、化粧品や洋服は特に顕著かな?

身に着けるものですもんね。社会との接点ですもんね。

 

今あるもの、ここ数年で買ったものは、これから今しばらくのうちに使おう、消耗品であれば使い切ろう、そして気に入ったら使い続けようと決めました。

 

化粧品も、洋服やストール・スカーフ等も、着物や帯や小物類も。

 

名残のもの、少ないに越したことはありませんからね。心します。

 

 

お読みいただき、ありがとうございます。

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