今思えば、40代半ばまでの体形の悩みなんて、あってないようなものでした。
どんな人でも持っているコンプレックス。
こちらから見れば、なーーんにも問題ない素晴らしいスタイルのモデルさん達でさえ、どこかしら悩みがあり「ここがもう少し○○だったら…」と思っているとか。
「なんて贅沢な!」と思うわけですが、本人も含め周りは綺麗な人ばかりで、きっと上には上がいるのでしょうし、職業上の問題も発生するでしょうから、傍からの「羨ましい」「贅沢よ」は、バカバカしいほど意味をなさず。
そういうレベルの話ではないけれど、年齢もさもありなん、で。
誰もが、それまで着ていた服に違和感を感じる時期・年齢ってありますよね?
ほぼ10年周期くらいだと思いますが、人それぞれなので2.3歳くらいの差はあるのかな?私の場合は、その年代の半ばが多かったです。
たぶん最初は皆だいたい同じ、10代半ば。(今はもっと早いらしい)
それまでの服が、似合わなくなってきたことに気付きますよね?
普段は制服ですし、家にいる時の普段着はさほど気にすることもなかったのですが、友達と出掛ける時、つまりオシャレしなくちゃいけない時は、ホント困りました。
東京・名古屋・大阪等々、都会の人には分からないと思いますが、昔の田舎は子供と大人の間、要はティーンの服があまり売ってなくて。お金持ちの友達は、盛岡や仙台に行って揃えていました。市としては隣の盛岡が羨ましかった~。
友達とカブることもありましたし、「あ、それ買ったのね」と表立っては言わないけれど、売ってるもの買ってるものが丸分かりだったりとか。不自由でしたねえ。
シマムラ、GU、ネット通販、そこここで色んな洋服が売っていて、しかも安く買える今(20年前くらいから?)の女子中高生たち、オシャレの点では幸せよ~。
その後、高校出ての10代後半~20代前半は、DCブランドの時代。略
20代半ばに結婚して続けざまに出産なので、20代後半まではマタニティウェアやそれに準じたもの。里帰りしていたので、特に気にする必要もなく。
東京に戻って来た20代後半(28歳)が、また困りましたー。
普通に出掛けられる服を持っていませんでした。友達と車で大きな公園にという時のカジュアルも、新宿や渋谷で買い物をという時のお出掛け着も。
カジュアルは余りにも普段着すぎ、お出掛け用はOLだった4年前までのもの。
慌てて買いまくりました。特にママ友と子供連れで出掛けるための、カジュアルなお洒落着。似合う似合わないを考えて買う余裕なんてなかったものだから、一度着ただけで部屋着に降格も、何度かありました。
仕事着が遊び着でお出掛け着みたいな感じで、カジュアル系を特に必要としなかった20代前半。着るものって、センスの前に頻度、慣れなんですよね。
今のお母さん達はオシャレなので、こんなこと無いでしょうけれど、幼稚園で笑い話として話してみたら、同じようなママたちが何人もいました。時代ですわな。
それから雑誌ヴァンテーヌに出会い、触発されて整えて。略
しばらくは大丈夫でしたが、小学校のPTAでママ友たちと「体形が変わって、今までの服が似合わなくなった」という話をしたのが、30代半ばかな。ママ友の年齢はまちまちで、30代前半~40代前半。
それまでの10代~30代前半までと同じく、ブランドやメーカーを変えるのは当然として、先輩方からの助言は「とにかく試着しないとダメよ!」と。
試着するなんて当たり前のことなんですけど、それまでは似合うかどうかの確認での試着。それが似合う云々の前に、脇がキツくないかどうかの試着に進化。
特に運動らしい運動もしていない、子育てに追われる20代後半から30代でしたから、当然の結果。鍛えている人なら、もう少し遅いのではないかと思います。
事実、バレエを続けているママ友は、スレンダーで筋肉があって姿勢も良くて。元々友達から誘われていたうえ、運動不足を実感したため、バレエを始めることに。
とまあ、その後、東日本大震災をきっかけとして着物を着始めたのですが、ちょうど更年期と体形の崩れとが重なっておりまして。いやはや。
着物に助けられましたー。外出着に困らないって、本当に有難く。
今まで度々、「どうしよう」「何を着たらいいんだろう」というストレスに襲われていましたが、2011年からはそれがありません。大きいです。
が。が、です。またもやの運動不足により、年齢における体形の崩れ加速で、やはり和服でも着るものに困ることに。
週に一度でも、一年に50回になりますから、全く何もしないのとは違うもの。股関節痛とコロナ禍でレッスンに通えなくなって数年。酷いものです。思い知りました。
太るのって簡単なんですよねー。よーく分かっていますが頑張れなくて。
それゆえ、仕立てていない反物の寸法をどうしようか、思案中です。
少しゆとりを持たせて身幅を広めにしようか、それとも痩せることを決意…期待…祈願…祈念…?して、今まで通りの寸法で仕立てようか。
そういえば笹島寿美先生も、40代だったか50代だったかで「それまで普通に着ていた着物がしっくりこなくなって、少しだけ大きく仕立てるようにした」という話を書いていらしたな、と思い出しまして。
こちら。もう売っていないので、また図書館から借りました。
ちゃんと読み直して、冷静に考えようと思います。。。
お読みいただき、ありがとうございます。