ここのところ毎晩、月が綺麗に見えます。

 

早い時間に上って、真夜中には沈む上弦の月。

さっき眺めたら、西の山に沈む直前で、夕張メロンのような橙色でした。

 

冬の空が大好きです。

東京の冬の夕焼けも好きです。実家では味わえない綺麗さで。

 

言うまでもなく、何もかもが白く覆われている様も、なにものにも代えがたい冬ならではの美しさなんですが、大抵の場合それは結構な量が降ってのことなので、その先に待っている作業を考えると、溜息まじりにもなり。

 

冬景色を純粋に「綺麗~」と見ていられるのって、北生まれの者からすると、希少でありがた~いこと。キリキリした神経が緩みます。

 

 

今夏、母の初盆で帰省した当初は、秋に戻って来るつもりでいました。

 

それが、皆さまも大変な思いをなさった通り、夏が余りにも暑く且つ長引いたせいで、何もかもが先延ばし・後回しになり、色々と終わらなくてもう。

 

そんなこんなで、何度か雪が降って溶けた後の12月下旬に帰ってきたのですが、秋予定で用意していったものと、置きっ放しのものから選んで合わせて。

 

 

 

色掛けして、赤を目立たなくさせた大島。

(紺色だけど黄八丈といって売られていましたから、今もそう呼んでます。どういったいわれなのか、もっと調べれば良いのでしょうが、そこまでの興味はなく…)

 

畳みの縁のような献上っぽい柄の帯。(博多織ではありません)

灰紫の帯揚げ。深蘇芳色の帯締め。

 

コートは単衣の道中着。青緑系の三角ストール(シュマグ)。

 

 

この大島は強くて、少しの雨なら弾きますから雨が多い秋と、同じく花粉もつかないだろうと考えて、2月と3月によく着ています。

 

他に帰省や旅行でも着ていたはずなので、12月に着ても別におかしくはないのですが、見た目が少しばかり寒々しいというか、温かみに欠ける感じでした。

(着物を知っている者が感じる素材等の見た目の問題で、当然寒くはない)

 

着物自体も(これより結城の方が良いのは分かっているけれど、持って行ってない)ですが、それに加えて帯がね。寒々しさマシマシ効果発揮してしまって。

 

帯で他に持って行ったのは、単衣時季から秋用で博多献上の白や青。これよりもっとスッキリしてしまうので、緑の帯で正解は正解だったんですよ。(苦笑)

 

冬にしてはさっぱりし過ぎでしたが、手元に色々なかったためで、合わせ方に問題があったわけではありませんでしたから、これはこれで仕方なかったですねえ。

 

実家との往復、荷物をなるべく少なくして、持って行くのは最小限にするのが良いに決まっていると思うのですが、私の場合はダメかもしれません。

 

「一枚の着物に帯三本」の基本を押さえて、持って行く着物と帯を考え直さないと…と思っています。が、苦手なんです。頭が痛い…。

 

 

当分、帰省は必ず単衣の時期に重なりますから、置いてある博多の他、この緑濃淡の太縞帯は持って行くことになりそうです。

 

単衣と袷、それぞれの時季で合う着物を見繕うことから始めようかな。

 

 

お読みいただき、ありがとうございます。

 

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