去年のハロウィンでは、(メディアが話題作りのために、敢えて選んで映像・画像を流していたのもあると思いますが)子ども達は、こぞって「鬼滅の刃」のコスプレをしていました。

 

何年か前には「アナ雪」でしたね~。小学生や幼稚園児の姉妹でのコスプレは、ホント可愛かった。親御さんも嬉しそうだったし、後から見直しても笑顔ばかりでしょう。

 

「鬼滅」では当然、禰豆子と蟲柱の胡蝶さんでした。そりゃ、そうなります。そもそも女性キャラクターが少ない上、他は母親だったり熟女だったりに加え、恋柱はアニメでの活躍なし。

 

ヒロインは鬼にされた妹。他のメイン女性キャラは、蟲柱と恋柱。蟲柱は第一期に出てきますが、恋柱はまだ。コミックを読んだ子じゃないと、その魅力に気付くのは難しく。

 

 

とても女の子らしいキャラの恋柱。胸が大きいうえバーンと開いていてる隊服を着ています。

 

子供用にはそのままのコスプレではなく、開いた胸元は白い布で覆われている隊服に白い羽織。それにピンクと薄緑の髪。可愛いウィッグに惹かれる女の子もいるでしょう。

 

言うまでもなく恋柱の隊服がガチで様になるのは、女の子達ではなくお姉さん方。去年もそういうコスプレーヤーがいたのかもしれませんね。検索すれば出て来るのかな。

 

 

その恋柱。活躍するのは「刀鍛冶編」なので、順調に行ったとして来年の第三期。

 

「みつりちゃんが好き~」という女子が増えてくれることを願ってますよ、おばちゃんは。

 

 

「遊郭編」での釈然としない感を「外伝」を読んで宥(なだ)めて、主人公への気持ちを前くらいに盛り立てて、12巻からの「刀鍛冶編」を読みました。

 

 

この「刀鍛冶編」には、主人公&妹と並んで人気キャラの、黄色い少年と猪の頭少年が出てきません。(正確には主人公の回想シーンで善逸は出る)

 

それゆえ、アニメだと子供が見ないかもしれないという恐れから、無理矢理エピソードを追加するのではないかという不安が、ファンの間では消えないそう。

 

ちょっと関わっただけで、そこまで言われてしまうフジテレビって、逆に凄いですね。なんでも、原作の改編やアニメオリジナル追加の話が良くなかったという前科があったらしく。

 

気持ちはとっても良く分かります。映画後の、にわかファンの私でさえ、改編はしないでー、アニオリは元からあるエピソードを膨らませるだけにしてー、そんなことより画質を落とさないでー、と思いますもん。

 

…もう思いっ切り、息子が言っていたことと同じ!笑っちゃいます。

 

余談ですが、妹(娘)の誕生日に兄(息子)が送ってきたラインのスタンプ、某人気アニメのキャラクターが花束を抱えているものだったのですが、その画像が綺麗でまあ。クオリティの差がありあり。どんなものでも、やっぱり手を掛けているものは違いますねー。

 

 

と、恋柱の話でした。ネタバレですので、知りたくない人はご遠慮ください。

 

彼女の入隊理由が、何を隠そう「婚活」。

明治から大正に変わった直後らしき当時、特段変わってるわけでもないような。

 

お見合い相手に物凄く酷いことを言われて傷つき、このままの自分では誰にも選んでもらえない隠さねばと、髪を黒く染め、食べたいのを堪え、いっぱい嘘をついて、力も弱い振りをし。

 

そうして淑やかに装っていたら、結婚したいという男が現れたのですが、

 

「いいのかな? これ、いいのかな? 私、一生こうして生きてくのかな?

いっぱい食べるのも、力が強いのも、髪の毛も全部私なのに、私は私じゃない振りするの?

私が私のままできること、人の役に立てることあるんじゃないかな?

私のままの私が居られる場所って、この世にないの?

私のこと好きになってくれる人は いないの?

こんなのおかしいよ。おかしい…」

 

こうして、電子書籍から写して書いているだけで涙が出ます。

 

『素晴らしい。君は神様から特別に愛された人なんだよ 蜜璃

自分の強さを誇りなさい

君を悪く言う人は皆、君の才能を恐れ、羨ましがっているだけなんだよ』

 

と、お館様から言ってもらい、わーんと泣く姿。…分かるよ、分かる。

 

 

その後、刀鍛冶の里で敵と戦いながら、

 

「お父さんお母さん 私を丈夫に産んでくれてありがとう (略)

女の子なのに、こんなに強くっていいのかなって

また、人間じゃないみたいに言われるんじゃないのかなって

怖くって力を抑えていたけど、もうやめるね」

 

その通りよ、気付いて良かったね~と、もらい泣き。

 

「アナ雪」のエルサと同じですよね。本来の自分を受け入れてもらえないことに苦しんでる。

 

 

勿論、男性でも同じようなことがあるだろうとは思いますが、平成初期までの女性の立場や扱いは、ある程度法律が整ったとは言えまだまだでしたから、同じ女性として響いてきます。

 

蜜璃ちゃんは、自分で自分を認められて、親にも感謝できて、本当に良かった。。

 

ブラック企業として名を馳せるオフィス無惨よりは数段マシとはいえ、産屋敷コンツェルン・鬼殺部も、なかなかのブラック具合だと思わなくもないのですが、その中で柱ですからねー。

 

思いっ切り、キャリアウーマンじゃありませんか!女性の出世頭ですよ。

 

 

皆が皆、鬼に何かしら恨みを持っているのもアリですが、こういう描き方をしてくれて有難いなと思いました。自分の力を活かす場を求めている人、いますもの。

 

炎柱は代々鬼狩りの由緒ある家柄、というのも良かったし。親の後を継がなきゃいけない人や継ぎたい人も、大勢いますから。

 

 

出自や理由は様々でも、同じ目標に向かって進む者同士の関わりや成長が、主人公を通して、そしてキャラクター達の過去を交えて描かれて、じんわり染みてくる物語だと思います。

 

今は禰豆子や胡蝶さんのコスプレをしている小さな女の子達も、これから先、私達や先達たちが味わったような理不尽な思いをすることがあるやもしれません。

 

そんな時、再びこのマンガを開く機会が巡ってきたなら、蜜璃ちゃんの話で励まされて立ち上がる子が一人でもいたら良いな~と、柄でもないことを願いました。

 

 

「鬼滅」に出て来る女の子、どの子もとっても素敵で、嫌な子が一人もいません。

それも人気の理由の一つなのかもしれないなぁと思っています。

 

いや、それにしても泣かされる。

 

 

お読みいただき、ありがとうございます。

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