「3日間で46億円」

「150億円突破、【天気の子】を超える」

「200億円突破」

「歴代トップ【千と千尋】(308億)を超えるか」

「300億超え」

「300億の男」

「400億の男」

 

…こんなところでしょうか?

正確ではありませんが、地上波・ネット双方のニュースで見た見出しです。

 

アニメを見て、原作の初期の方を何巻か読んだだけの私でも、映画を観に行こうと思ったくらいですから、ヒットするだろうとは思っていました。

 

ただ、多くの関係者がそうだったように、そしてアニメファンまでがほぼ同じような予想だったように、ここまでとは思っていませんでした。まして私はアニメ見の素人ですし。

 

多くの人が、あらゆる分野、様々な角度から分析してますね。ここまで予想外の売れ方だと、そりゃあ何故だろうと思うのが人間ってもので。ましてプロなら、ファンならば。

 

 

私はひとこと、単純に総合力だと思いました。地上波で放送されたのを見て。

 

絵、音楽、声優の3つの柱、そのどれもがしっかりと立ち、偏りがなく素晴らしくて。アニメは、プチオタクの息子から教わっただけの素人ですが、素人だからこそ分かる面もあり。

 

 

元々の主人公は10代半ばの少年・竈門炭治郎ですが、映画の「無限列車編」では、煉獄杏寿郎という20歳で炎柱という地位にある先輩の青年が、第二の主人公として描かれます。

 

この、煉獄杏寿郎がまあ、素敵で素敵で。

 

当初、「300億の男」、興行収入が増えての「400億の男」という見出しを見た時、

『そんな風にメディアは煽って書くけれど、善逸や伊之助目当ての人もいるんだからさぁ~』

と、寝惚けたことを思っていました。

 

いやーもう、そういう他のキャラ推しの人達も文句は言いませんって。道理で、そういう批判的な声が聞こえてこなかったはずです。ホント、良かった、凄かった。

 

 

アニメや漫画、小説等の登場人物は人間の創造物なんだから、幾らでも理想像に近付けて、思った通りにどうとでも作り出すことが出来る、と勘違いしてる人、いますよねえ。

 

少しでも芸術を齧った人、文学並びに文芸を志した人、漫画家を目指した人、演劇に溺れた人なら、それがどんなに大変なことか、嫌と言うほど知っており。

 

人間が作り出すものって、思った以上に限界がすぐ来るものなんですよ。

 

余談ですが、逆にそのキャラクターが独り歩きし過ぎると、今度は作家の方が苦しむ場合もあるそうです。シャーロックホームズがその最たる例で、ゴルゴ13もその並びとか。

 

そうであってもと言うか、だからこそと言うか、ファンにとっては(ファンでなくても)、もうたまらなく惹かれる人物たち。作ろうと思って作れるものじゃないってことなんですね。

 

 

ところで「鬼滅」の煉獄さん、漫画の時からとても素敵な人ですが、アニメになって魅力が増しました。でも暴走はせず、丁度良い具合。

 

んー、例えて言うと、鬼平犯科帳の長谷川平蔵、かな?こちらはアニメじゃなく、俳優が演じたドラマですけれども。(あくまでも私の感覚なので、突っ込まないでくださいまし)

 

 

最初の「うまい」だけで、引き込まれました。

 

まあ、その前の柱合会議(アニメ放送)の時から、真っ直ぐな性格と育ちの良さが醸し出されていて、凄いな~と感心していたんですけれども。劇場版は当然、それ以上。

 

「うーん。うたた寝している間に こんな事態になっていようとは。よもやよもやだ。柱として不甲斐なし。穴があったら 入りたい!」が、あーんなにカッコよくなろうとは。そこからビックリ。

 

こんなですから、そこから先の心打つ台詞とシーンは、言わずもがな。

 

「杏寿郎くん」の可愛らしさと子供ながらの凛々しさにも、すっかりやられました。

…ショタコンになりかけましたよ。せっかく今まで真っ当に生きてきたのに。

 

今30代以下の人達には分からないと思うんですけど、昔は、母親であっても大抵の家庭では、子供が物心ついてからは簡単に抱きしめたりしませんでしたよね。

 

だから、「私はもう長くは生きられません…」と告げた母に抱きしめてもらうシーンで、杏寿郎が戸惑っているような表情なのが、アニメなのにリアルで。抱きしめてもらうなんて、なかったでしょうから。そしてそこから徐々に哀しさ寂しさが滲み、目が潤んで行くのが、ホント切なくて。

 

きっと涙はこぼさなかったことでしょう。心配させたくありませんもの。

 

と、一つ一つ挙げて行くとキリがないので、やめますが。

 

 

「老いることも死ぬことも…」は、今だからこれくらいで済んでますけれど、予定通りに去年、母のことが落ち着く前に見ていたら、刺さり過ぎてたまらなかっただろうと。

 

ああいう深く熱い台詞が上滑りしないのは、声優さんの力ですよねえ…。

 

私、外国映画アフレコに俳優さんを使うのはありだと思いますが、アニメは勘弁して欲しい派。成功したのは極僅かだと思ってます。こういうのは好みなので、平気な人は平気、好きな俳優の声だと嬉しい人も多いでしょう。でも、私はファンの俳優が出てもイマイチと感じてます。

 

その点こちらは、声優さんのお陰で、煉獄さんの爽やかで正義感が強い人柄が感じられて、本当に有難かった。声や発声が違っていたら、ここまでの感動はなかったかも。

 

 

テレビ版の時からでしたが、その時以上に絵の美しさには圧倒されましたし、主題歌やBGMのどれもが素晴らしく、声優さんがどの役もピッタリ合っていて。

 

何と言いますか、これぞプロの技! と全てに感心しながら見ていました。

 

 

M監督やH監督のような天才が率いるアニメも勿論面白いのですが、こういう一流のプロが集って作り上げる作品は、一味も二味も違う素晴らしさに引き上げられるんですね~。

 

この無限列車編で戦い死す煉獄さん、吾峠先生の画の時から素敵でしたけれど、アニメになったら、より一層男っぷりが増したというか、これぞ益荒男、立派な漢。

 

もう、大ファンです。ただし、目がハートマークになってるんじゃなくて、男が男に惚れる系。女ですけど(苦笑)。人間としての魅力、なのでしょうねえ。生き様に憧れもして。

 

しつこいですが、幾ら漫画やアニメとはいえ、多くの人に支持される人(宇宙人やロボット等も含む)なんて、なかなか描けるものではなく、そう作り出せるものではありません。

 

ルフィとか犬夜叉とかあられちゃんとか、その他諸々、思いつきます?私には無理です。そこから更に肉付けされて、世間に広まって、皆に愛されて。。

 

 

色んな人が色んなことを書いています。

映画館に行っていたら別だったでしょうが、テレビ放映ではありますが、とりあえず見て最初に感じたことを書くまでは、影響されたくなくて極力触れないようにしてきました。

 

ただ感想とは別の、映画関係の人が相変らずのことを言っているのは、もうね。

 

負け惜しみにしか聞こえないんですよ。まあ妬む気持ちも分からなくもないですけれど、普段アニメ映画を見ない層が足を運んだからこそ、歴代一位になったという事実から目を逸らしていては話になりませんって。一映画ファンとして、情けなくなります。

 

幾らネットが発達しても、モニターで済むようになっても、映画を観に行く人はいるんです。

 

そういう潜在的な映画好きを疎かにしない映画界であって欲しいと願います。

 

 

 

「鬼滅の刃」、第一シーズン「立志編」はたぶん地方局であるMXで見たんですが、今度は全国区のフジ。分かりやすい出世w

 

ただ、今がブームなのは確かでしょうから、今後はどうしたって視聴率なり何なりが、思ったように伸びないことも起き得ます。その点は踏まえていて欲しいと思いますねえ。

 

原作漫画を最後まで読んだ者としては、ここから先、見たいシーンばかり。私程度でもこうなのですから、ジャンプから、またはアニメ開始直後からのファンの方はもっとでしょう。

 

素直に、楽しみです。私は楽しみます。同士の皆さま、楽しみましょう~。

 

 

お読みいただき、ありがとうございます。

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