どこを見ても、マスクをしている人ばかりの昨今ですが、一般に売られている不織布マスクの手持ちが少ないため、電車に乗る時以外はマスク無しで過ごしています。
地元の街の時は、雨じゃない限り自転車ですから、マスクをしてると眼鏡が曇って危ないということもあります。が、去年までは、曇りが抑えられるくらい下におろして、マスクしていたんですけどね。花粉症で。
その花粉症、まだまだ認知度は低いかと思いますが、咳が出るんです。
軽い空咳が殆どで、ゴッホゴッホと酷く咳き込むことは滅多にないので、いつもの年なら全く気にされないのですが、今年は別。ちょっと咳き込んだだけで、視線を浴びることになります。
先日、花粉症咳や喘息だと分かるように付けるバッジがある、という記事を読みました。
妊婦さんのバッジや、外見では分からないけれど援助や配慮が必要だと知らせるヘルプマークと同じ。かわいい柄と字のものが3種類、販売されていました。
私自身、咳の風邪(行き付く先はコロナウイルス)と勘違いされたら嫌だなと思っている一人ですが、毎日の通勤で困っている人、思った以上に多くおいでのようで、2月から増産だとか。
余ってるフエルトで作るか~と、ちらっと思いました。ハンドバッグにぶら下げる形のが良いかな?輪をくぐらせるようにして…などと考えましたが、刺繍が面倒で作成に至っておりません。
と、花粉症マークの前に布マスク縫いなさい! 自分に叱咤です。
今のところ、花粉症もいつも通りで悪化してないもので、ついつい…。
そっちのためじゃなくて、ウイルス対策で作らないといけないんですけどね。この土日に縫わなきゃ。
と、分かっているのに進まないのには、しょーもない理由があってね。
ガーゼも売り切れているみたいなので、残っている晒を使おうかと出してみたんですが、どうなんだろ?固いかな?とか迷い。ふと母が寄越したタオル大の柄物ガーゼがあったことを思い出し、使わずにしまってあるくらいなら切って使おうかな?と、こちらも出し。
あれこれ考えはしたものの、そのタオル大のガーゼが花柄でちょっと可愛いものだから、どうにも二の足三の足。30代くらいまでなら違和感ないけど、50代半ばで、これはどうだ?とね。
まあ、誰もそんなとこ見てないだろうから、気にし過ぎだと分かってるですけど、若作りに見られる恐怖というか、この年でピンクの花柄を身に着けることへの抵抗というか。
で、花柄で思い出したのが、今年の初めに娘に着物を着せた時に、色々出して見たんですが「これはもうダメ。よくあの頃は着られたなあ~」と、妙な感慨にふけった着物がありまして。
こちら。画像を探したら残ってました。
桜の柄の小紋です。
安い絹なんです。昭和の時代、新宿の三越か伊勢丹のセール品。21とか22とかそこらの歳だったので、桜だ~と何だか嬉しくなっちゃって買ったという。
でも、やっぱり着る時期が限られてね。当然なんですが。
さほど着物の常識を持ち合わせていない20代初めの私でしたが、そうではあっても、春の短い間しか着られないことは分かり。
ただし、そこに気付いたのは仕立て上がった後。若気の至りの一つ。
それゆえ着る機会が余りなく、四半世紀仕舞われていた後でも、酷いシミも黄ばみも目立たなくて、そのまま着られた数少ないキモノのうちの一枚です。
これはねー、もう無理です。H26(2014)年の春3月に着たみたいです。ちょうど6年前。
来年か再来年か、とにかく娘に一度着せて、その後、解いて長襦袢にします。
当っっったり前なんですが、無理になりますよねー。長襦袢に凝る女性の話がよくありますが、この着物を見て、そりゃそうなるだろうなあと思いましたよ。
まあ私の場合は「凝っている」のではなく、若い頃の派手な長着の再利用なわけですから、ピンクの長襦袢ばっかりです。長襦袢だけ、やたらと若いという見方も出来ます。
昔であれば、こういう若い着物は、しっかり若いうちに着倒したのでしょうねえ~。
さてと。出して見て満足。
そのうち長襦袢にしたら、春に余り布を飾ることにします。
この小紋を眺めていたら、花柄のガーゼを使ったマスク、春のうちに作って使おうかな?と気持ちが乗ってきました。桜の力、着物の力は凄いです~。苦笑
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