穏やかな令和元年の師走も晦日。

皆さまにおかれましては、大掃除や年賀状作成、おせち料理等々、年末の恒例家事にお忙しいことと存じます。

 

私は…放棄しました。色々と。

年長者である親戚への年賀状は出しますが、友達にはEメール(LINE含む)。

 

おせち料理は、最低限。蒲鉾やきんとんやごまめ等は買って詰めるだけなので、幾ら面の皮が厚くても作るとは言いません。

 

以前も書きましたが、大掃除はせず中掃除。

一年かけて家の中を順番に掃除して行けば、そんなに汚れることもなく。

換気扇は断然夏の方が落ちやすいし、それ以外も春になって緩んでから。

お正月を迎える準備として、玄関回りや窓、照明器具を拭いたりはしますが、それくらい。

 

ちょっと昔じゃ考えられない、昭和の目から見たら、手抜きそのものの令和の年末です。

 

 

先日、寝かせたままになっている袋帯を書きましたが、織りの九寸名古屋帯も似たようなものです。お茶を続けていれば別でしたが、脚の事情で長期離脱状態なもので。

 

虫干しした時、何だか残念で、ちょっと考えてしまいました。

 

袋帯はね、仕方ないと思うんですよ。

何もかもカジュアル化が進んでいますから、洒落袋帯ならともかく、普通の金糸銀糸はね。

 

でも、そのカジュアル化の余波は、当然名古屋帯にも及び。

ブログを拝見しても、茶道や華道等のお稽古事以外では、歌舞伎や能等を見に行く時くらいで、普段は滅多に見なくなって。

 

懐かしんでいるんです、昔を。

 

私の意識の範囲内なので偏ってますが、30年ほど前までは、普段にも九寸の織り名古屋を締めてる人、よく見ましたもの。新宿、渋谷、日本橋、銀座等々。百貨店とかは、よく。

 

誰を責めるでなく。私自身、難しさを感じております由。

 

思い返すと、茶道以外では初詣がせいぜい。

振り返ってみて、「あーあの時は織り名古屋でも良かったなあ」と思うもの幾つかありますが、その時に染め名古屋にしたり八寸博多にしたのは、やっぱり重厚感をなくしたかったため。

 

なんだかねえ…。来年は、織りの名古屋帯を締めたいなと思ってます。

 

 

母から下りてきたもの。

守備範囲が広いので、かなりの小紋に合います。

道長取りの渋めの色目が、昔の小紋の甘さを消してくれるのかな。

 

団塊の世代の友人から、終活で譲られたもの。

銀というか白一色なので、慣れれば、使い勝手良さそうな帯。

新春を寿ぐ月と、ちょっと派手な装いでも構わない月、つまり1月と12月は気にせずOK。

それ以外の月・季節は、これから考えます。

 

綺麗な帯なんです。見ての通り、色々な色が入っていて。

派手でも構わなければ、いろんな小紋に合うはずなんですけど、尻込み状態。

ひな祭りとか、締められたら良いんですけどねえ。

 

軽くて薄い春素材の帯です。

「単衣にも締められますよ」と言われたのですが、単衣時季に正絹小紋を着る機会も無く。

気に入って買ったは良いけれど、使ってないまま冬眠中。

 

お茶会以外で締めたことないような。

色違いの人とお茶席で擦れ違ったことがあります。同じお席じゃなくて、お互い良かった。

買った時には分かりませんでしたが、意外と着物を選ぶ帯で。

古典的な色柄で遊びが無いのかなあ?ちょっと不明。

 

前に締めたのは、白地の唐子小紋だったかな。

こういう中途半端な色が使いやすいと教えてくれた帯です。

 

つい、黒や白に偏りがち。潰しが効くので、黒を選ぶこと自体は間違っていないのですが、私には黒は強いし重いので、これ以上増やしてはいけないと気付かされました。

 

そして、上の灰緑色?の帯は、白地に合わせても黒ほどコントラストが強くないので、弱めというかおとなしめというか、にするには良くて。

 

一般的には黒の方が使いやすいのは確かなんですけどね~。

 

この黒い帯は、私には優秀。

派手好きの方には「地味」と一蹴されてしまいそうな、白とグレーと銀糸の花菱柄。

その、色が入っていないのが功を奏し、手持ちの小紋で、かなりの数をこなします。

 

が、それなのに、お茶会と初詣以外ではなかなか。

 

もう、ホント、こういう風にただ持ってるだけ、というのを少しでもなくしたい。

実際に締めなくても、合わせてみて、どの着物に合うかだけでも知っておきたい。

袋帯は仕方ないとして(しつこいw)、せめて名古屋帯を。

 

来年は、すこ~し頑張って使ってみようと思ってます。

平成になったばかりの頃までは巷にあふれていた、ちょっとしたお出掛け時の織り名古屋。

懐かしさに任せたマイブーム状態で、地味に復活させようと思います。

 

まあ手始めは、日和ったり忘れたりしないよう、当たり前に初詣ですね~。

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございます。

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