母の羽織を仕立て直した帯が何本かあります。
その中の一本、単の羽織だった楓の帯は、たぶん毎年締めていると思います。
薄い色ですから、秋らしい濃い色の着物には使いやすくて。
つい、あれにもこれにも…となりがちなんですが、なるべく控えめにしています。
コーデがワンパターンになるのは気になりませんが、何より傷めたくないもので。
今年も早速、締めました。
友達の娘の舞台。バレエの発表会。
帯揚げは、茄子紺、絞り入り。
帯締めは、赤紫に白ライン。
いつもは関東巻きにして、楓(もみじ)が沢山ある方にしていますが、今回は関西巻き。
着物が総柄の小紋ですから、前帯は葉っぱ一枚、ほぼ無地に見える方で。
鳩羽色の小紋(ポリ)と、もみじの色味が合っていて。自画自賛。
この帯、私の持っている着物、何枚もにピッタリ合ります。たぶん好きな色って(系統や彩度・明度も含めて)、意識しないまま自然と集まってくるのでしょうね。
帰りは寒くなるので、羽織を。
遠目には無地に見えるグレーの万筋のポリ羽織、この小紋に合いました。
おそらくこれも、彩度・明度が似た位置にあるのでしょうね。
10月下旬から11月に締める帯。
元々は単衣の羽織ですから、本来なら春にも締められるはずなんですが、紫色の楓が秋の風味を強めているので、春の青葉の時季には向かなくて。
深まって来た秋専用で、これからも楽しんで行こうと思っています。
お読みいただき、ありがとうございます。