秋田の朝の空気は、何よりの御馳走でした。
目が覚めて、まだ寝ている娘を気にかけつつも窓をそっと開け。何度も深呼吸しました。
あの清々しさは、東京では味わえません。帰省時、夜中に出て朝を車で迎えることはしょっちゅうで、高速のSAで背伸びしたりするのですが、それとはやはり別。
山々の朝露に濡れた葉は手が届きそうなくらい近くに感じられて。鳥の鳴き声もすぐそばに。
9月半ばで紅葉の始まりかけという半端な時でしたが、それでもこの満足感。
黄や赤に色付くこれからの時期は当然として、若葉の頃も、夏真っ盛りの青々した緑も、雪に覆われる冬枯れの時も、きっと素晴らしいことでしょう。
田沢湖から少し上った山の中のホテル。リフレッシュ出来ました。
ホテル内で撮らなかったので、慌てて息子に撮ってもらうの図。
写す所を選んでいる場合じゃなく、ホテルのエントランスの端の端にあった看板の前で。
この日は盛岡に行くのですが、その前に寄り道を。
角館まで戻り、武家屋敷を拝見して参りました。
距離がないわけではありません。車じゃなかったら無理だったなあと、息子に感謝。
武家屋敷通りをのんびり散策。よく晴れた爽やかな日。日陰は涼しくて気持ち良く。
門の茅葺屋根の苔が、これまた風情があって。
9月中旬。紅葉がほんの少し始まったばかりの桜並木。
娘が、「先に歩いて行って」と言うので、言うこと聞いてちょこちょこと。そのため珍しい後ろ姿。
手前に黄色く色付いた桜の葉っぱ。焦点をずらした凝った仕様で撮ってくれました。
歩いていると汗がにじむくらいの陽気。アイスクリームがピッタリ。
特に名産というわけでもないようなのですが、息子が「秋の気分で」と、マロン味。
ちょうど前の夜、私と息子が早々に寝てしまい、寝付けなかった娘が見ていたテレビで「秋田のババヘラ」をやっていたそうで。タイミングの良さに、ビックリ&大受けでした。
角館の歩道のフェンス。桜並木より採用の、川の流れと桜の模様。綺麗~。(*^▽^*)
川沿いにある駐車場で、土手の向こうは雄物川。
2時間サスペンスドラマのロケで使われそうな河川敷でした。
土手は、初夏から秋には散歩に丁度良い木陰を作ってくれる、桜の並木です。
春には、それは素晴らしい眺めでしょうねえ~。
観光バスも何台か留まっており、観光客も多かったのですが、殆どが欧米という感じ。英語以外で聞こえてきたのは、スペイン語にイタリア語、ロシア語とフランス語。
泊まったホテルで一緒だったのも、欧米出身と思われる白人男性。
学者さんのような、調べものに訪れたような雰囲気の背の高い人で、浴衣のサイズを間違えたのか、それとも短い丈の方が歩きやすいのか、ツンツルテンで可愛かったんです。
私達もですが、他のお客さんからもニコニコされてて、親切にされていて、皆自然と歓迎のおもてなし状態。若い人が英語で会話してました。
観光季節の端境期ということが大きいのでしょう。ホテルも角館の武家屋敷の通りも、観光客で多いとされているC国やK国の人達は見当たらず、言葉が聞こえず。
歴史を訪ねるといった趣の、欧米の学生さんの年齢の若い人達が多くいました。社会科見学っぽくてね。グループで行動して、メモしていたり、たどたどしい日本語で尋ねていたり。
嬉しいですね~。たくさん学んで国に帰って欲しいです。ヽ(゚◇゚ )ノ
是非また、春の桜の時季に訪れたいと思ってしまう、角館でした。
お読みいただき、ありがとうございます。