娘が友達と木更津のアウトレットに出掛けました。

普段なら、何か見て来てと頼むところですが、今回はじっと我慢。年末のセールにつられ、ついつい財布の紐が緩んでいたもので。

はい、着物関連です。年初に考えた予算は超えてしまいました。前々から欲しかったものが幾つかあったので甘くなりまして。「予算外だけど予算内」と、ワケの分からない言い訳しつつ。

先日アップした「お茶席小物セット」も、その一つ。元の値段じゃ、ちょっと手が出ません。半額以下だったので、迷わず購入。

私みたいな人、セール時期ですから当然でしょうが、やっぱり多いみたいですね。と言うのも、「欲しいな」と思った帯が、まさにあっという間に売れてしまっておりまして。

某大手ネット呉服店なのですが、30~60%オフのものもある年末セール。ざーっと見て「あ、これ良いな」と思った帯。そのままポチっとしたら熱に浮かされて買った感じになるかも、と翌日に延期。

翌日の午後に見たら、もう売れてしまっていました。あるあるですが、やっぱりショック。しかも2回。

初回に買い逃したものは、さっぱりしたお太鼓柄だったので、「私には合わないかな?もっと甘い感じの方が良いかな?」と、少し冷静に考えたのでまだ良いのですが、2回目の方は欲しい色目のもの。

「あ、これこれ!」だったのに、一瞬迷ったのが悔やまれます。「金糸が入っているように見えるけど、ホントに紬に大丈夫かな?」と思ってしまって。森田空美先生の本やら何やらをめくって確認。

で、同じように翌日、時間出来た午後に見てみたら「売り切れました」の文字。「えーっ、またー?」とぼやいてしまいました。凄く残念だったのですが、縁が無かったということで。次に期待。

と、某大手店では買えませんでしたが、他のお店ではちゃんと買えました。春用の帯。季節限定の染め帯に惹かれる時期になりました。

そんな風にセールに浮かれて、ネット店をあちこち見ていた矢先、仕立てに出していた帯が出来上がって参りました。

 水色の博多織帯 
この状態だとよく分かりませんが、博多帯です。

秋に購入しましたが、実は仕立ては来年でも良いかな?と思ったもの。ですが着物の仕立てがあったので、ついでに頼んでいました。

博多は冬にも締められるのは分かっていますし実際使ってもいますが、生地以上に、色的に言って春と早秋向けだと思ったもので。

頼んだ時期が悪いので、何とも言えない季節外れに届きました。

水色博多・お太鼓の形 
適当にお太鼓の形にすると、こんな感じ。

私は関西巻で、右肩に掛けて時計回りに巻くので、お太鼓の左側の模様が出る形になります。もっとしっかり柄を出したい時、つまりお太鼓の右側の柄を出したければ、不慣れな関東巻で。

こちらもネット店で見つけた商品。うちのモニターでは、もっと薄い色目に見えました。メールで問い合わせての返事は「スカイブルー」。

そう聞いても、もう少し薄い色目を想像していましたから、届いた時には正直「あら?!」でした。鮮やかな水色なんですよ。

ただ、西洋の水色ではなくて、日本の水色。緑がかっています。うちにある「和の色事典」で見ると、水色・水縹・砧青磁あたり。「とりあわせを楽しむ日本の色」だと、水色か瓶覗。

さすが博多帯!と言った具合の、見事に和の色の水色でした。

柄には茶色も使われてはいますが、さすがに今は寒々しくて締められないのでね。春または初夏になったら、合わせてみようと思います。


そうそう。袷や単衣時季用では、初めての水色の帯です。夏物には、西洋水色のポリ紗帯がありますが、それ一本だけ。それも昔のものではなく、再び着始めてから買ったもの。

今はともかく、昔はあまり売っていなかったのかもしれませんね。朱赤の道行が何にでも合ったのと逆に、西洋的な水色は合わせづらかったでしょうから、店員さんも若い子には勧めなかったのでしょう。

薄い色目の帯を増やしたいと思っています。水色とか、薄緑とか。母の羽織を仕立て直した紅葉の帯が使いやすくて。濃い色の着物が増えてきたのに、帯も濃いものだから、合うものが限られて。

買い逃した帯も、そういう色目でした。他には白地に濃い色の模様も良いですね。先は長いので、ゆっくり探そうと思います。

とりあえず、たぶん今この帯を締めるのは私には無理なので、春まで眠っていてもらいます。一足早く、冬眠です。


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