若い頃から自律神経系が弱くて、「更年期は大変かもしれないね」と医者にも、友人の看護婦達にも、整体師からも言われていた20代。

皆に言われた通りしんどい更年期の最中ですが、もうしばらくしたら抜け出せると思います。辛抱、辛抱。

明らかに更年期だと気付いたのは遅くて、40代半ば。自覚症状があったはずなのに、昔からの不調の続きだと思っていて対処が遅れました。今思えば、40を過ぎた辺りには既に始まっていたんです。

洋服もそれまでのものが「あれ?似合わない」って思ったのが、40代半ばになった頃。境目ってあるんですよね。たいして着てない普段着を捨てるのはしのびなく、家で着倒してだいぶ減ってきました。

今は、少し長く着られるものを選ぶようにしています。なるべく失敗はしたくないので、本を買って少しだけ研究。30代後半頃から、好きなものや似合う傾向は分かってきましたが、念のため確認、かな。


着物も同じく、今後10年から20年は着られると思われるものを選んでいます。まあ、今の感覚ですから、失敗するかもしれませんけど。

着始めた時には、何もかも若過ぎる感じがして、一気に処分して地味なものに変えました。今振り返ると、洋服感覚だったと思います。

3年経った去年、もっと着物らしい色柄のものでも良いんじゃないかな?とようやく思い始めました。ちと遅い。

地味一辺倒ではあっという間におばあちゃん。若い時なら、地味が地味じゃなく映りますが、今地味にしたら、単なる年配ですから。


そんなこんなで、着物も帯も色々考え始めて、簡単には買えなくなっています。厳選しているわけではなく、優柔不断なだけです。

夏物も色々買いたかったはずなのですが、目移りするやら迷うやら要らないんじゃない?と思うやらで全然。買い物意欲も失せていて。

浴衣を買おうと思っていたのに、どんなものが似合うか分からなくて断念。夏着物も、今のところ先延ばし。ずっとこんな調子です。

それでも一応見てみようかな?とネットで眺めていたら、久しぶりに、「あら!」と思わせてくれたものが。八寸博多の夏物、紗の帯です。

「博多に始まり博多に終わる」と言ってもいいくらい博多帯が好きで。たぶんスッキリ感が気に入っているのだと思います。

私の着物は、どちらかと言うと無地系が少ないので、柄on柄になるのが怖いんですよね。博多なら丁度良いと感じているのかも。

久々の買い物は、こちら。
紗博多帯 
白地に、濃淡グレーや金の献上柄。

帯は正絹しか買わないとしていましたが、これまた久々のポリエステルです。夏物は化繊が断然楽です。酷い汗の時、さっと洗えば汗が流れてシミにならずにすみますから。黄ばんだ正絹が恨めしく…。

こういう細い献上柄の博多、大好きです。これからも増えて行きそうな予感。芸者さんの粋は望むべくもありませんが、真似くらいしておかないとね。縞柄の着物は似合いませんが、帯なら平気なので。

白地以外の殆どの着物に合うように思います。実は夏物の博多帯、ずっと欲しかったんです。今回は白地ですが、次は他の色を探します。


ただ…締めづらかったらどうしよう?その心配を忘れていました。ポリは滑るんですよね。はてさて、どうなることやら…です。


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