土曜日の地震は、息子が帰宅してご飯の支度をしている時でした。

テレビをつけたら震源は随分遠いところ。うちの辺りは震度3か4ですが、数10㎞しか離れていない神奈川や埼玉では震度5の地域も。

地震のメカニズムは素人には難しすぎて、気象庁職員や地学者に詳しく説明されても、ようやく触りだけ分かる程度の理解度。大変な学問で、携わってくれている方には、ただただ感謝あるのみです。

金曜日に噴火した口之永良部島では全島避難なんですね。

今後の行方を見守るしかありませんが、何はともあれ島民の方に怪我人等が出なくて良かったです。日頃から準備なさっていたのでしょうね。短時間で避難が出来たことが大きいですよね。見習わないと。

爆発的噴火とのことで、火砕流が発生し焼けた木々も。噴煙や灰ももの凄く、画像で見る島は灰で覆われて真っ白。時間は掛かるのかもしれませんが、どうか早く収まりますように。


きくちいまの本 

先日、久しぶりにどうしても何か着物関連の本が欲しくなって、つい買ってしまいました。中毒患者のように、ふらふらと欲しまして。着物の本の禁断症状でした。

面白く読みました。満足です♪

まあ私も着物を着始めて長いので、中身の9割は「そうそう」と同意する楽しみで読んだような感じです。着物を着ない人にはどうでも良いような細かなことを話せる友達が、近くにいないもので。

残り1割は知らなかったこと。意外にあるものですね。何か出来事に遭遇しないと知りようもないので、逆に知らなくて幸いとも言えます。

一番驚いたのは「名古屋帯を否定するお店には行かない」の項。そんなお店、あるんですね。有り難いことに出会ったことがありません。

「木綿の着物を取り扱う店が少ないのは、利幅が少ないから」から始まって、それはある程度仕方ないとも思うのですが、次からが凄い。

「袋帯の方が単価が高いから洒落袋帯ばかりを扱い」、しまいには「名古屋帯はもう作られていないんですよ」「今どき名古屋帯なんて誰もしてないわよ」「名古屋帯、最近見掛けなくなりました」と言う店まである始末。おいおい…ですよね。ビックリです。

さすが、きくちいまさん!着物に携わったお仕事をなさっていれば、「ん?」「あちゃー」と思っても保身が一番で、特に何かもの申す人や、正そうとする人は少ないと思うのですが、彼女は違います。

読み進めると、本当に着物が好きなんだな~と伝わってきます。前に着物の伝道者と言っているのを読みましたが、その通りですね。

いまさんは普段着物を広めた第一人者ですが、全く気取りがなく、こういう話も歯に衣着せず書いてくれて、ホント有り難いです。読むのは初心者の方が多いでしょうから、勉強になりますし。

他にも色々教えてくれているので、初心者さんには特にお勧めです。高いだけの着物や帯を買ってしまったが最後、着物には見向きもしなくなる人も多いと聞きます。それはなるべく避けたいですから。

きくちいまの本・裏表紙 
見づらいので書きますと、「きものが好きだからこそ、誰かが訪問着を選ぼうとしていたらアドバイスしたいし、実際に懐から福沢諭吉先生を出す痛みを分かち合いたい。」とのこと。

きちんとした呉服屋さんで付き合いが長ければ、法外な値段のものを勧めたりしないものですけれど、着物が売れなくなった最近では、そうでもないのかも知れません。

買う側の勉強も必要で、用心することも大事だなと思います。私も数多く失敗例がありますもので…。(泣)


たまにはコーデ紹介本ではなく、こういうものも良いですね。手元に置いておき、買いに行く前に再度読み直せば、無駄な買い物はなくなるな~と、呑気なことを思いながら読み終えました。


お読みいただき、ありがとうございます。