♪とっやーま、いしかわ、ふくい
のフレーズが印象的なJRのCM。
北陸新幹線は3月14日開業なんですね。

その前に開通したのは、九州新幹線。東日本大震災が起きた2011(H23)年の翌日、3月12日に開業でした。

出発式はしたものの、生憎ながら当然のこととして、華やかな催事等は中止となりました。そしてCMもACのみになったため、多くの沿線住民が参加した素敵な長いCMも流されなくなりました。

被災の規模を思えば仕方ないことでしたし、当然の措置でした。ただ、本当に素晴らしいCMでしたから、その点では残念でした。

ただ、今はyoutubeがありますからね。あの頃、何度も見ました。見るたび涙しました。そして、励まされました。

「今の被災地はあんな状況だけれど、必ず復興する」と、美しい日本の、美しい九州の人達の素敵な笑顔を見て確信しました。

心を尽くした映像には力がありますね~。


今頃ナンなのですが、『七緒』vol.40をめくっておりました。いつもなら届いてすぐに見るのですが、昨年末はそういう気にもなれなくて。

いやあ、さすがですね。『美しいキモノ』もですが、着物関連で特集出来ることなんて限られているにも関わらず、読ませてくれます。

もっと早く開けば良かったとちょっと後悔したのが、中野翠さんのコラム。もう20年来のファンなんですよ。同感出来ることが多くて、読むたびに「そう、そう!」と嬉しくなります。

私の「しましま」生活。
中野翠コラム 
着物好きで知られる中野さん。
クロワッサンの『着物の時間』にも出ていらっしゃいましたね。

「小津ごのみ」という言葉、中野さんから教わりました。

知らずに観ていた時から、独特の映像美は感じていました。そんなにはっきり「小津監督の好みなんだ」とは分かりませんでしたが、何とも言えないすっきりさ加減が、他の映画とは違っていて。

最初は、モノが多すぎない昭和ならではの部屋のせいかな?とか、作り込まれたセットのためかな?思っていましたが、そのうち洋服・和服にも特徴があるのが分かって来ました。

中野さんがお書きですので、引用させていただきますと
「徹底的に直線美というかグラフィックデザイン的なものに魅せられた人なのだろう。思わず笑ってしまうほどです。」

そうなんですよ。とにかく格子も含んでの、縞が多いんですよ。私は鈍いので、「あ、また格子だ」とか「また縞だ」と、ぼんやり見ていただけのため、中野さんの「小津ごのみ」を読んで納得でした。

縞と格子、良いですよね~。中野さんはよくお似合いです。

が、私はあまり似合いません。前々から思ってはいましたが、宝塚と初釜で久々に着た大柄の縞の小紋の写真で、認めることにしました。

悪くはないんですよ、悪くは。勿論、着られます。変ではありません。でも、似合うかどうか問われたら、他に似合うものがあるよね~と。

ちょっと前なら意地になって?「好きな柄は似合うはず」とか「苦手でも似合うものがあるはず」と考えたかもしれませんが、<和のカラー診断>で雪乃先生にお会いしてから、すっぱり諦めました。

縞々 

縞々、好きなんですけれど、たぶんこの中のどれも似合わないように思います。今持っている縞と格子は着ますが、これから先は買いませんね。敢えて買うなら江戸小紋の万筋くらいかな?

あ、これは着物の話。帯は別。綺麗な色の博多を探したいと思っておりますゆえ。

個性が弱いので、粋すぎても、はんなり過ぎてもダメな私。小津好みとはほど遠い感じの着物しか似合いませんが、すっきりした帯の組み合わせをして、バランスをとっていきたいなと思っています。

中野さんの本、売ってしまったんですが、また読みたくなりました。図書館で探してみようかな。


お読みいただき、ありがとうございます。