連日の大雨がやんだと思ったら、夏日・真夏日続きです。

今日も30度超えとか。今からこんなじゃ、7.8月にはどうなることやら。体が慣れて平気になる方に転がれば良いのですが、得てして早々にバテることも多く不安です。食べて運動して体力つけないと!

洋服はまだしも、和服は着るものに困ります。冬ならヒートテック等々重ね着すれば何とかなりますが、夏はねえ…。それにこんなに暑くても、着物暦ではまだ単衣。そこが一番のネックです。

暑さと人さまの目とを秤にかけたら、人さまの目の方が重かったので、難行苦行状態を覚悟して、単衣の大島で出掛けました。夕方からでしたし、地下鉄の駅からすぐなので何とかなるかな?と。

バレエの発表会です。以前も書きましたが、長く座っている時には腰を安定させる帯が良く、長く歩く時にはヒールより草履が良くて。

と、ここだけ聞くと、すっかりおばあちゃんですよね。否定しません。実際自分でもおばあちゃん度が高いと自覚しています。

特にバレエの発表会は、幼稚園児や小学校低学年のお母さんも多いので、尚更そう感じます。小さい頃は上手い下手が関係なく、母親も子どもも友達付き合いを大事にし、お母さん達はとにかく出掛ける口実が欲しいので、興味がなくとも発表会は大盛況です。

それが少し大きくなると、様変わりしてきます。興味がなくなったり自分には向かないと判断した子は辞めていきますから、呼ぶのは同じくバレエを習っている子や、本当に仲の良い子だけになります。

まあ今回の発表会は、全年代幅広く出演なさっていることもあり、お客さまの年齢層も偏っていませんでした。が、着物は私だけでした。冬なら2.3人はいるものですが、如何せんこの暑さですからねえ。

レースや涼しげなカーディガン等の羽織ものに、爽やかなワンピースやブラウス等々の綺麗なお嬢さんやお母さん達。目の保養♪

私は地味に&おばあちゃんちっくに、単衣の大島です。いえ冗談抜きで、異常に年配に見えたんですよ。本物のお祖母さま方は、レースやらフリルやら花柄やらの華やかなものをお召しでしたから。

幼稚園や小学校で知り合った子どもの同級生の友人達、幸多くお祖母ちゃんになっている人も結構いるので、「おばあちゃん」には何の不思議もありません。でもこの地味さは、そういうことではなく…。


単衣大島・米沢紬格子帯
帯揚げは絽の水色&薄緑色、帯締めは赤紫に白ライン。
消費税増税前に駆け込みで買った爽竹の長襦袢を初おろし。

半衿が絽なので絽の帯揚げにしました。が、正直こんなところに気付く人は、観客の中にいったい何人いると言うのか?歌舞伎座や国立劇場ならまだしも、バレエの発表会にはまず、いないよねと思いつつ。

 

米沢紬格子帯・お太鼓
帰宅後に撮ったので、座面に寄り掛かった皺がついたり、汗か体温でくたっとしています。直す気力もなく撮るだけ撮った感じバレバレ。

こちら、特に季節の指定はなかったので、たぶん夏以外は大丈夫なのでしょうが、冬には締めたことのない米沢紬の帯です。生地と色の具合が、遅い春から単衣にしか合わない感じで。

くたっとしがちな柔らかい芯なので、汎用せず大事に締めた方が長持ちしそうですが、こんな汗ばむ日に使っておいて何をほざく?と、自分突っ込みですよ。あ、補正タオルのお陰で、帯は大丈夫でした。

終わったのは夜なので、それなりに涼しく電車も冷房が効いていましたから普通に帰って来られましたが、今からの正絹は考えてしまいますねえ。暑くてもポリの方が、気に病まなくて済みます、ホント。

分かっていましたが、この大島は夏より秋の単衣なんですよね。秋ならそれほど地味に感じないように思います。

汗抜きしないと危険ですし、今季はこれでお休みです。


お読みいただき、ありがとうございます。