先週、娘と上野にバレエを観に行きました。

チャイコフスキー記念東京バレエ団創立50周年記念公演第二弾・『ロミオとジュリエット』。ドラマティック・バレエの巨匠、ジョン・ノイマイヤー振付。東京バレエ団では初演になります。

ノイマイヤーがこの振付を発表したのは、1971年・29歳の時のこと。『ロミジュリ』は、既にラヴロフスキー、アシュトン、クランコ、マクミラン、ベジャール等々、名立たる振付家たちが創作していました。

ノイマイヤー氏は、「シェイクスピアの戯曲に立ち戻ることを意識した。幼いジュリエットがロミオへの愛によって変容する姿を描きたいと。」と、インタビューに答えています。(→こちら

ごくごく一般的に育ってきた女子なら、恐らくストーリーを知らない人はいない悲恋物語『ロミジュリ』。東京バレエ団初演ですし、少しは華やかな方が良いだろうと思い、小紋を着ることに。S席なら付け下げでも良かったでしょうけど、そうではないのでね。

小紋の中でも何にしようか迷ったのですが、昨年色を掛けて少し地味にした赤い鮫小紋にしました。娘も少し華やかに赤いフレアースカートを着ましたから、プチお揃いで。

東京文化会館 

帯揚げは薄紫。帯締めも薄紫(中央に線状で模様入り)。
帯は縮緬地・辻が花紋様の染め帯です。黒は強い色ですねえ。

東京文化会館のロビーは大賑わい、廊下は着物と似たような色でカメレオンのようになるので、娘が中で撮ろうと。始まる前なので平気。スマホで撮ってるお嬢さんもいました。ワクワク感、良いですよねえ。

この日の着物率、高かったです!平日でしたからね。30代くらいの人もいましたが、殆どが若い人ではなく私も含めて年配でした。

着物を着ている年配者、良いですねえ。まあ自分自身もその一人ですけれど。皆さま、単にご自分が着たいから着ているのでしょうが、景色を彩る一つとして、とても素敵なものだと改めて思いました。

人さまの着物姿を拝見すると、ますます気軽になって着物を着て出掛けようという気になります。たぶん私だけではないと思うのですよ。

そういう効果、これからも地味に期待して、着ていこうと思います。


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