ママに教わったから | 阿蘇の国のクララ

 

5月31日(火)...

 

「パパ、何してるの?神原トレッキング行くよ」

 

「玄関に飾る花を摘んでるの...」

 

「バラにカラーにシラン。バーベナにセージに...」

 

パパ

「...この木何だろう?

アサギマダラが来る木」

 

ママ

「わかんないね」

 

パパ

「空がきれい!峠に寄ろうよ」

 

「山が輝いてるね♪」「クー♪」

 

根子岳

 

 

高岳

 

「...つぶあんね♪」

 

後藤万十店

 

「あとでね♪」

 

神原渓谷へ...

 

祖母山

 

「来た!神原渓谷だ」

 

木いちご

 

「ママ、何してるの?」

 

「これから食べるの♪」

 

神原渓谷の木々はめいめい好きなように

天に向けて枝を伸ばし、

きらきらと光って輝いていました。

 

鳥が飛んできて、

そのうちの一本の木の枝先に止まって、

また飛んでいきました。

 

「...幸せの青い鳥(オオルリ)?」

 

その光景は私の胸の内の深いところで

打ちました。

 

私はこのまばゆい光に満ちた世界を、

生きているかぎり見られればいい。

 

5月も阿蘇の国のクララを読んでくださって

ありがとうございました。

 

明日、私は病院でエコーを撮ります。

 

なんだか、

私の人生は新しい章に突入しているようですが、

きっと私は足元を見つめては

小さな幸せを数えているでしょう。

 

そこは変わらない、

ママに教わったから。

 

「ねぇママ、つぶあんは?」