犬の特発性顔面神経麻痺犬の(その後) | 阿蘇の国のクララ

 

5月2日(月)...

 

南郷谷から見た阿蘇山

 

「5月になったワオンよ♪」

 

ユメノクニノルイ

 

「クララ、きょうは病院でしょう?」

 

「頑張ってね、クーちゃん♪」

 

ユメノクニノアリスとナミ

 

「見守ってるよ♪」

 

ユメノクニノオトモダチ

 

「病院嫌い、行きたくない!」

 

「チッ、誰に似たのかしら?」

 

「じゃ、カフェにも連れて行かないよ!」

 

「行く!」

 

「じゃあ、病院にも行くからね!」

 

「クー...」

 

「ごめんください!」

 

日本茶専門店

グリーンティーラボ(益城町)

 

「粒あんくださ~い♪」

 

立春から数えて88日目、

今日は2022年の八十八夜です。

 

八十八夜に摘まれた新茶を飲むと

病気にならない、

長生きするなど、

縁起のよい言い伝えもあります。

 

「パパが日本茶カフェに行こうって、

そう言うこと」

 

 

「アーン♪」

 

「...空いてるね」

 

烏城ペットクリニック(熊本市)

 

先生

「体重は、31.4...。

その後クララちゃんの調子はどうですか?」

 

パパ

「おかげさまで、

どんどん良くなっています。

今日が一番かな」

 

「...先生、病名は分かりますか?

原因は何でしょう?」

 

先生

「特発性顔面神経麻痺がなぜ起こったか、

その原因ははっきりとはわかりません。

免疫が一時的に弱っていたのか、

他に原因があるのか。

ステロイドを減らしていってゼロにして、

再発するかどうかを診てみましょうね。

再発したならMRIを撮りましょうか」

 

※ステロイド20mg→現在10mg→5mg

 

先生

「...もともとこの子は

飲み込む力が弱いみたいですね」

 

ママ

「そうですか...」

 

ママ

「...今から健康診断できますか?」

 

先生

「はい、できますよ」

 

「...検査結果は手紙でお知らせします」

 

宇土市

 

パパ

「...海にでも行こうか?」

 

ママ

「うん」

 

「...長部田海床路よ」

 

「クー」

 

「奇麗!」

 

私の不安と焦りをよそに、

ママが微笑みながら

ほんわかとした口調で言うと、

パパも「そうだね」と

歯を見せて笑いました。

 

黙っているのも変かと思い、

私は「うん」と言おうとしましたが、

やっぱり声は出ませんでした。

 

先生がさっき言ってた...

 

もともとこの子は飲み込む力が弱いみたいだって。

 

だから、おしゃべりできないんだ。

 

私には無理だって思いました。

 

きっと一生声は出ない。

 

「ねえ、クララ。あのね...

しゃべれなくてもいいのよ。

そんなの私たちには関係ないの。

それに、しゃべれなくても

クララが何を考えているのか

私にはわかるから...」

 

ママは平然とした様子で私に言い放ちました。

 

じわりと目の奥が熱くなって、

視界が滲みました。

 

しゃべれなくても、涙は出るんだね。