シシ神様を探して | 阿蘇の国のクララ

 

3月20日(日)...


「...ヤマザクラが満開だね♪」

 

宮崎県日之影町

 

熊本など九州3県に生息する

特別天然記念物カモシカの推定頭数が、

ここ30年足らずで10分の1以下の

約200頭までに減少しました。

 

青雲橋

 

生息地の中心と考えられていた

祖母・傾山系の高標高地では

ほとんど確認されず、

300~1400メートルの

中標高地で確認されています。

 

生息が確認されたのは十数頭です。

 

過去に森林開発が盛んだった九州では

クマの保全策が講じられないまま、

クマは絶滅しました。

 

カモシカはクマの二の舞を

避けられるのでしょうか。

 

ミツバツツジ

 

「パパがね、傾山にも近いし、

ここならカモシカが出てもおかしくないんだって」

 

ミツマタ

 

「どうしてもカモシカがいなくなるまでに

カモシカの写真を撮りたいの」

 

「クー」

 

偶然、ミツマタの群生地を見つけました。

 

そこは明るく、チョウやハチが飛び交っていました。

 

ウグイスやシカも鳴いていて。

 

なんだかとても美しく温かい風景でした。

 

「さあ、みんなでお礼を言おうか」

 

「遊ばせてもらってありがとうございます」

 

皆で手を合わせ、頭を下げました。

 

3人の頭が、自然と深く、深く垂れました。

 

心が広がるような感じがして、とても不思議でした。