どうか届いてますように | 阿蘇の国のクララ

 

1月30日(日)...

 

岩戸坂トンネル

 

天岩戸地区...

日本神話に登場する

天照大御神が隠れた洞窟があります。

 

パパ

「今日は遅くなったから丹助岳はやめて、

天岩戸神社東本宮にしょうか?」

 

ママ

「そうね」

 

神楽酒造ひむかのくろうま

 

「初めて来た...」「クー」

 

「...いいところだね♪」「クー♪」

 

天岩戸神社・東本宮...

西本宮は、天岩戸を拝むための場所で、

東本宮は、天照大御神が岩戸から出られて、

最初に住んだ場所です。

 

「にっぽん縦断こころ旅で

火野正平さんが来てたでしょう?」

 

「クー、覚えてない」

 

1月31日(月)...

 

「クー、丹助岳に登るつもりだ」

 

道の駅青雲橋

 

パパ

「これ、山登りのあとに食べたい」

 

ママ

「...丹助岳、3度目の挑戦だね?」

 

パパ

「うん、過去2回は日が暮れて、

山頂まで辿り着けなかったもんね」

 

ママ

「いつも日之影川で遊んだあとに行くから」

 

パパ

「今日こそは、山頂まで行きたいね」

 

「私はいいから、パパといってらっしゃい!」

 

8号目の山小屋

 

「クー!」

 

「やっぱり、ママが心配...」

 

「ママ、ここ滑るよ」

 

天狗岩

 

 

「クララはここで待ってて...」

 

「ママ、慎重にね」

 

最初の突起に指先をかけ、

足の力で身体を持ち上げつつ、

新しい突起を掴む。

 

ママが険しい岸壁を登っていきました。

 

「がんばれ!」

とパパの声がして、

ママは実際にがんばりました。

 

丹助岳(815m)

 

「着いた」

 

丹助岳の山頂は

柵も手すりもない

岩場が広がっていました。

 

パパがママの隣に立って遠くを指さし

「阿蘇」と微笑みました。

 

淡い雲のベールに包まれてしまっていましたが、

確かに阿蘇山が見えました。

 

2月1日(火)...

 

「ママ、2月ワオンね♪」

 

ユメノクニノルイ

 

(...ママ、何するの?)

 

「1日だから、お清め砂をまくの♪」

 

「アリスもナミちゃんも、一緒に唱えて」

 

「はらへたまへきよめたまへ!」

 

(はらへたまえきよめたまへ!)

 

「...夢の国のお友達も♪ママのために!」

 

「はらへたまへきよめたまへ!」

 

(はらへたまへきよめたまへ!)

 

ママ...

 

私は今でも、ママが好き。

 

この気もちはなにひとつ変わっていない。

 

もう何年も経つのに、

忘れるどころか日に日に

会いたい気持ちが強くなっていく。

 

会いたい...

 

どうか届いてますように。

 

アソノクニノアリス、2014年1月(天岩戸神社)

 

1月も

阿蘇の国のクララを読んでくださいまして

ありがとうございます。

 

2月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

「クゥー♪」