いまというこの瞬間を大切に生きよう | 阿蘇の国のクララ

 

10月26日(火)...

 

ホスピス(緩和ケア病院・病棟)と

一般の病院・病棟との

大きな違いは、

積極的治療をするかしないかです。

 

たとえばがんならば、

一般病棟では手術、

抗がん剤、放射線という

3大治療をはじめとする

積極的治療が行われます。

 

それに対してホスピスでは、

基本的に病気を治すための

治療は行われず、

痛みや不安などを

取り除くための治療、

すなわち緩和ケアのみが行われます。

 

したがって、

ホスピスに入れるのは

終末期の患者さんだけです。

 

では、終末期ならば

どの病気の患者さんでも入れるかというと、

実はそうではありません。

 

日本では、

がん、エイズ、心不全だけが

緩和ケアの対象とみなされています。

 

五ヶ瀬町

 

椎葉村

 

「曲がりま~す!」

 

大久保の大ヒノキ・八村杉へ...

 

「真ん中の高い木、あれが八村杉」

 

八村杉は言い伝えによると

平家追討の将、那須大八郎宗久が

討伐に訪れた1204~1206年に

大八郎自身で手植えしたとされています。

 

樹高54.4メートルは国内2番目です。

 

「わあ、大きい」

と私は思いました。

 

「大久保の大ヒノキにも行ってみよう!」

 

「クー!」

 

...友人の母親が

ホスピスに入院して

1ヵ月が経っていました。

 

入院してすぐ、

「クリームパンが食べたい」

と言うので友人が買ってくると、

美味しそうに食べてくれました。

 

つぎに、

「コーヒーが飲みたい」

と言いましたが、

その言葉を最後に

意識がなくなってしまいました。

 

友人は副業をして、

その足で病院まで通いました。

 

母親は毎日愛されていました。

 

きょう、泣きながら、

母親が亡くなったとの知らせを受けました。

 

先日、

がんのブログを書いている

しょうさんの奥さまが

約6年の闘病の末に旅立たれました。

 

「治った、治った」

 

しょうさんの愛の魔法で、

奥さまは毎日がとても幸せそうで、

たとえがんになっても、

それからの人生が

これほどに重く、

濃密な意味を持つのだということを

教えていただきました。

 

本当に元気に生きられました。

 

謹んでお悔やみ申し上げます。

 

大久保のヒノキ...

八村杉と同じく推定樹齢800年の

日本一の大ヒノキ。

 

人間には定められた天命、

天寿というべきものがあるのだ思います。

 

明日死ぬかもしれないし、

あと何十年も生き続けるかもしれない。

 

もしかしたら、

残された命はあと数時間かも知れない。

 

答えは誰にもわかりません。

 

ならば、

とりあえず今日一日を、

いまというこの瞬間を大切に生きよう。

 

その意味で、

友人の母親も

しょうさんの奥さまも

天寿をまっとうした人生であり、

心から羨ましく思います。

 

 

私たちは子供みたいに

ひざこぞうまで汚しながら、

いつまでもがさごそと

音をたてて歩き回りました。

 

そこには、

過去も未来も言葉もなんにもなくて、

光と緑と陽を受けた枯葉の

いい匂いだけがありました。

 

私はその間じゅう、すごく幸せでした。