抽象の世界で生きる | 阿蘇の国のクララ

 

5月30日(日)...

 

キッチンカー水之屋(道の駅高千穂)

 

「生炭酸グァバと

釜炒り茶ブルーをください」

 

「...夏ですね♪」

 

「これは、パパの♪」

 

「...道の駅青雲橋にも寄る?」

 

 

青雲橋...

日之影町のシンボルです。

国道に架かる道路橋としては

東洋一の規模を誇るアーチ式で、

高さ137メートル、

長さ410メートルです。

 

「焼きおにぎりと

ふくだんごしかなかった」

 

日之影川へ...

 

ママ

「増水してるね...」

 

パパ

「いつもの3倍はある!」

 

パパ

「面白そう!」

 

パパにとってそれは天国のような光景でした。

 

吐の内

 

久しぶりに見る自然の川です。

 

「投げて♪」

 

「行くよ!」

 

「クー!」

 

川にゴミがないのが新鮮だった。

 

川にコンクリートの護岸や、

人工のものが少ないのがよかった。

 

こんなあたりまえのことが嬉しかった。

 

「いやなものが何もないのがいいな」

 

とパパ。

 

ここでは、

現実を無視して、

抽象の世界で生きる。

 

ここでは、

川の音や川岸の樹々を揺する風の音、

どんな鳥がいるか、

星の光、月の満ち欠け、

流れの中の石に

川虫がたくさんついているかどうか...

が、とても大切な事柄となります。

 

 

今も、日之影川は、とうとうと流れている。