個室しかないと思っていた産院。奥に3人の大部屋がありました。
といっても、簡易の壁(収納やテレビ台などになってる)で仕切られていて、大病院のそれとは全然違いました。
おそらく切迫とかで私のような人が入院する人ようのお部屋と思われます。

夫を家に帰らせ、部屋で待機していたら、院長が早めに来てくれて診察してくれました。
この時私は子宮外妊娠だと確信していたので、どこにあるのか早く見つけて早く処置してくれ、破裂する前に!!!と思っていました。

先生はぐりぐり、それは長いことエコーでみてくれたけど、胎嚢らしきものが卵管にもない。
ド素人の私にもわかる。
全くうつらない!!

先生はうーん、うーんと言いながら探し続け、諦めたように、一旦向こうでお話しましょうと言い、エコーをやめました。

先生曰く、
先日の尿検査の結果、hCGの値は高いので子宮外妊娠だろうと思った。
だけど、いくら探してもそれらしきものが見当たらない。
この週数(6w4d)なら卵管に見えてもおかしくない。
卵管ではないところにある可能性もなくはないが、それは見ようがない。
胞状奇胎の可能性がある。
子宮内に怪しいものが見えた。
…とのこと。

なんじゃそりゃ!?
胞状奇胎ってなんぞ!?!?
寝耳に水ー!!!!

これまでずっと子宮外妊娠のことばかり調べてきたから、突然現れた胞状奇胎説に驚きを隠せない私。
聞きなれない言葉を覚えることができず、部屋に帰ってから検索できませんでした(笑)

胞状奇胎の場合、子宮内に絨毛組織が異常発生しているそうです。
胞状奇胎か子宮外妊娠かを判断するために、子宮内容物を取り出して検査してみる必要があるそうで、さっそく今日手術しようと思うけど…どう?と提案されました。
この期に及んでまだ卵管破裂が怖かった私は、とにかく早く解決してほしいから、ぜひ今日手術してくださいとこたえました。

いわゆる流産手術。
本当なら悲しい悲しいとうちひしがれるのかもしれないけれど、私はとにかく目の前の娘2人のために生きなければという使命に駆り立てられていたので、
むしろこの手術をすれば死ぬ確率は下がるのだと思うと安心してしまいました。
赤ちゃんごめん。
とはいえ、子宮外にしろ胞状奇胎にしろ、赤ちゃんは生きられなかったのです。
このへん、私ってすごく冷酷だなと思ったり、仕方がないと思ったり。
いや、私だって子どもがいなければうちひしがれてたと思います。絶対。
目の前の守るべき存在がいる限り、まだ赤ちゃんにもなれなかった卵には冷たくなってしまいます。