スチャダラパー / THE BEST OF スチャダラパー 1990~2010 | 5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

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自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。

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活動20周年を記念してリリースされた、2010年2月24日発売の2枚組ベストアルバム「THE BEST OF スチャダラパー 1990~2010」。

選曲はこれまでリリースされた11枚のオリジナルアルバムからバランスよく2~3曲ずつをチョイス。シングルベストというワケではないので、「N.I.C.E. GUY」、「From 喜怒哀楽」、「クライング ドゥービーマン」などなど、収録されていないシングル曲も多い。

思えば高1だった俺がスチャダラを聴き始めたキッカケだった「今夜はブギーバック」が1994年だったというコトは、まだあん時は活動4年めだったのか。そう考えると1990~2000年までの10年とそれ以降の10年はだいぶ活動ペースに偏りがあるものの、ここまで一定のクオリティを保ちながら続けている事実は賞賛に値するよホント。

2008年の3月周辺の記事でけっこうスチャダラのアルバムレビューはやっているので改めて収録曲を1曲ずつ解説はしないが、新曲の「NEVER ENDING BEATS feat. TOKYO No.1 SOUL SET」には触れておこう。最新アルバム「11」でも聴かせてくれたような都会的な打ち込みサウンドとギターの融合は正にシンコと川辺ヒロシが2人で作ったようなトラックであり、そこに乗っかるBOSE、ANI、BIKKEの3MCも老獪なフロウで気持ちよくヴァースを進んでくれる。だが、フックでの渡辺俊美の歌のテイスト違いがすごく気にかかる。別々の曲をムリヤリくっつけたような、とでも言えば解り易いだろうか。一気に流れが変わりすぎているんだよな~。20年来の友人である彼らが初めて共作したという触れ込みで期待していたがこれは残念。

これからスチャダラを聴く若いファンや、アルバム全部は追っかけられないよっていうリスナーには手に取り易いベストアルバムだろう。前述の新曲の件は、2004年に出た「リーグオブレジェンド feat. DEV LARGE、CQ」もスチャダラとブッダが遂にコラボを!って割には曲の出来はあんまりだった事を鑑みると、スチャダラのオリジナルな世界観の前にはどんなゲストも入り込めないってコトなのかも。

マイク3本、いや、3000VOLT。