先月の初め、長年続いている落語会、紀伊国屋寄席に行ってきました。

 

■演者と演題(出演順)
柳家小はぜ  『富士詣り』
春風亭三朝  『松曳き』
柳家小満ん  『鰻の幇間』
古今亭文菊  『七段目』
柳家権太楼  『くしゃみ講釈』

 

演者の顔付けが抜群でしたので、急遽、チケット入手して参加しました。

 

結論から言うと、落語に対しての見方がかなり変わってしまったという感じです。

 

楽しいし、レベル高いし、それでいて、それぞれが競い合うような感じがあるんですね。小はぜさんはいつも通り、淡々とやってますけど、今、二つ目で実力で彼に勝てる人、私が知っている限り、いません。彼のいいところは、群れたがらないことですかね。二つ目って、やたらと群れたがる噺家多いです。仲良くやるのはいいんですけど、あんたら学生かよって感じでしょうか。社会人経験なくて、噺家になっているケースもあるので、前座修業はしてるんでしょうけど、妙に皆で群れたがる印象強いです。

 

三朝さん、一朝一門では一之輔さんがスターですけど、三朝さん、私は好きですね。またネタが松曳きだったのもよかったです。このネタ、大好きなので。三朝さんも、自分の後に出てくる噺家がレベル高いので、頑張っているのがよくわかるんです。

 

柳家小満ん師匠、別の世界に連れて行ってくれる噺家ですよね。いい意味での伝統芸能ってこの方のことではと思います。

 

文菊さん、実は私、この人、大好きなんです。とにかくうまいし、個性的。文菊さんはしばしば見に行くわけではないですが、突発事項にご縁があって、白酒さんの独演会がダブルブッキングで、二人会になって代わりに入ったのが文菊さん。直前で決まった関係で、お客さんも知らないで、会場でそれを知った客が、私は帰るって帰ってしまいました。主催者も言わなくもいいのに、文菊さんにそのことを伝えてしまって、マクラで「帰っちゃうんだよ、ひどいんじゃない」って言ってました。

それとコロナ下の鈴本で、出番の噺家が来なくて、楽屋に噺家がいなくなって、文菊さんが2回出てきたこともありました。

この日の文菊さん、あとが権太楼師匠だったこともあり、本当にすごかったです、熱演で。

 

最後に出てきた権太楼師匠、お馴染みのくしゃみ講釈でしたが、文菊さんの熱演が伝わってたのか、権太楼師匠も、ホント、面白かったですね。

寄席はチームプレイですが、こういう落語会もレベルが高いと、双方に刺激して、レベルがどんどん高くなっていくようです。

 

こういう会に参加してしまうと、これが本物だよなという気持ちになります。この後に行った落語会は、柳亭左龍、柳家甚語楼二人会だけです。これも同様なんです。