ウィーンへ帰る飛行機の中で、今回のことを振り返る。
今回は特に結果にこだわってたからダメージが大きいのだけれど、良いこともあって慰められました。ここからは多分自慰的要素が強くなると思うので、自慢だと感じるかもしれないお方様はそっとこの記事から離れて頂きますよう。
今日はウィーンに戻る日で飛行機までノープラン。でも空港に送ってもらう為にコンクールの会場に向かうと、オーガナイザーのTinelliさんもいらっしゃって、『夜まで予定ないなら一緒においで!Sayaka今日は僕のゲストね!』
とご予定に同行させて下さいました。
こういうところ、私の余得に預かりやすい性分なんだよなぁほんとありがたい。
なんでも絵になる楽器屋さん!👇
ほいで『僕ら写真1枚も撮ってないよね?』って言ってくれて、ご一緒させて頂きました。セミファイナリスト以上の集合写真に入り損ねた私にとっては嬉しすぎ。
厳しさも兼ね備える優しい笑顔。まさに人徳者。こういう左右対称の正しい笑顔をする人がすき。笑
待ち時間にはJuriの中-伊の通訳で来られていた中国人(英語も必要に迫られて奮闘してらした…感謝)の方から『君の演奏聴いてた時、すごいねって言ってたんだよ』って言ってもらって嬉しくなった。もうこの際、何でも良い褒めてもらえれたらすごく嬉しい。
上記の楽器屋さんでは、中国人のJuriのマスタークラスにちょっとだけ混ぜてもらって、ビュッフェのレジェンドを試奏がてらウェーバーの1番のかじりを聴いて頂きました。色んな人からのアドバイスは本当に面白い。彼もまたすごいユニークな音楽の持ち主でした。レジェンド欲しい。
コンクールの講評については詳しくは書かないけれど、自分のアンテナ不足と、あとは最終調整の甘さが課題。どの審査員にも同じような事を指摘されたので、まさにその部分なのだろうなあ、と思います。でも逆転の発想では、そこさえ改善できれば!というとこだったのかもなぁ…。
コンテンポラリーは、自分に吹けるわけないってとこからスタートしてるから『ベリオ、僕よりよく吹いてたよ』って1人の審査員に言ってもらって、あー不可能ってないんだなって嬉しくなった。なんと恐れ多い有難き言葉。
だからって結果が出てるわけではないし改善点はモリモリなんですけどね。
セミファイナリストは、冊子に顔写真載っててこれまた嬉しい。
みんなすごく優秀なんだけど、ファイナリストはコンテンポラリーがもう圧巻なんだよなー。Preisが取れたかどうかはほぼセミで決まってた。と感じた。ほぼ。ね。
受賞者コンサートでのポルトガルの女の子のOlah、最っ高にかっこよかった…!
そしてコンクールあったNociという街はほんっと田舎にある中世そのままな街。
何食べても美食的な4日間。そして物価もめちゃくちゃ安い!
そして大好きなフランチェスコ!
彼自身もクラリネット奏者なんです。コンクールの会場はちょっと中心部から離れていて徒歩だと早足で20分くらい。彼はその送迎の全てを車で担ってました。彼のおかげでどれだけの参加者が自由に好きに動けたことか。お疲れ様でした本当に!ありがとう!
私も何度となくお世話になってたから、フランチェスコも私の名前を覚えてくれようとして、昨日は何回か『で、名前はええっと…』からのクイズが繰り広げられたのは良い思い出。
今日はクイズなしで最初から覚えててくれた!嬉しや!
今回は何度か自分の経歴を話す場面があったんだけど、演奏のフィードバックを受けた上で、音大やコンセルを出ていない事…がネックになってる、というような事は一言も言われなかった。
でも『行ってなくても、行った人と同じレベルで演奏できるんだから、やっぱ行って勉強したらいいと思う』みたいなご意見ばっかで。
音楽とがっつり向き合える日々と、ちゃんと学びたい意欲が日に日に増していく今、本当にずさっと刺さってきて、さらには一緒に学びたい先生がいて。
色んなことに考えが及びます。
今これを書いているのはもう完全に自分自身のためなんだけれども、今後同じような境遇にある人が出てきたときに話のネタにでもなればいいなあ、とは思う。かな。
でも完全に自分のために書いてる。あまりにプライベートなことすぎるから後々残ってるかわからん。今、夜だし。
まあでもそんなこんなでさやぴーのイタリア大冒険は終わって、帰りは Tinelliさんの門下生と途中まで一緒だったから、来るときは決死の思いをした移動もすごくスムーズでした。のに、Bariからの飛行機が1.5時間遅れて、ウィーンに着いたら最終のÖBBにギリギリ間に合うかどうかだったから、猛ダッシュ!
無事乗れて(多分CATは24hあるはず。でも高い)ウィーンただいまああああってホッとしている自分がいます。
とにかくこのコンクールに際して出会った人たちはみんなみんなみーーーーーんな優しくて親切で温かくて、イタリアの事が大好きになりました。南イタリアは治安悪いって聞いていたのでかんなり警戒していたけれど、それが功を奏したのかたまたま私が行ったところがそうだったのかは分かんないけど危ない目にも一切あわなかったです。Nociは特に、夜中1人で歩いても全然大丈夫だった。
まあそれも周りにいてくれた人のおかげかもね。
人との出会いに、本当に心身ともに救われました。イタリアでも、そして気持ち的には今でも。
へんちくりんな組み合わせ、Stieglのzitrone(レモンのお酒うまい)と伊勢うどんで帰宅を噛み締めております。あとOlivenとSpargelも。実に謎の食べ合わせ。
合うのか…?
いや、合わない。
少なくとも伊勢うどんとは合わない。でも伊勢うどんは美味しい!はー。家最高。
ご拝読ありがとうございました。