2010年10月に退院した後、
『人が生きてく目的って何なんやろ?』
と、中学生のときくらいから思っていたことがふたたび浮き彫りになって現れ、
何回か読んだ本から新しく読む本まで、
スピリチュアルな本を片っ端から読んでいた。
けっこうな割合で本であらわれる言葉、
『利他行(りたぎょう)・・・人のために何かをすること』
結局それは自分のためにもなる、と。
これが、人生の目的の一つだと。
『たしかに人が喜ぶことをすると、温かい気持ちになる。そういうものかもしれんなぁ』
と何となく思った。
『今自分ができることって何やろ?体動かんしなぁ。
でも、病気がある程度コントロールできるようになったら、この経験を生かして医療関係の仕事就こかなぁ。
工学の知識生かして、医療工学のほうかな。
そういえば、研究室で扱ってるテーマの一つに、医学部と共同研究してるテーマあったなぁ。
復学して(2010年の夏から休学が正式に認められていた。)研究室に戻ったらそのテーマできるように、今度教授の先生に会ったらかけあってみよ。』
徐々にそういう風に考えていった。
そうこうしてるうちに2011年1月上旬、病院から入院日の連絡があった。
連絡をうけた後、すぐに先生に報告をし、さらに今後の進路の相談をするため研究室に行った。
もちろん、『現在のエネルギー関係のテーマから、医療工学のテーマのほうに移行できるのか』を聞きに、
加えて、医療工学を扱ってる分野に将来的に身を置きたいと考えていることを伝えるつもりだった。
でも、この後、研究室で先生の口から出た言葉は、そのときの自分では全く想像できないものだった・・・・・・。