今朝、病院のホスピタルパークを歩いていたら、ヤツがいました。
以前、池のおっちゃんに、
『何百匹もいた鯉の赤ちゃんどこにいったんですか?』
って、聞いたら、
『サギに一晩でやられてもうた。全滅や。』
って、おっしゃってました。
たぶん、おっちゃんが言ってたサギはこやつやと思います。
僕が近づいたら、飛び去っていきました。
あれが猿やったら地の果てまでも追いかけて行ったのに・・・・・・・。
今は、肺と心臓的に無理やけど。
と、少し悔しい思いをしながら、飛び去っていくサギを見つめていました。
実家の裏はすぐ山の斜面で、そこからかなりの範囲で山が広がっております。
そこから鹿やら猪やらが僕の家の庭まで下りてきます。
一番やっかいなのがモンキーたちです。
庭に生えてるみかんはもとより、物置の籠とか箱をひっくり返して食料を探しにきます。
ある日、僕が庭を見ると、モンキーたちがみかんを取りに来てました。
僕が大声をあげて庭に出ていくと、
モンキーたちは逃げていくのですが、裏の山の森に入ると、もう追ってこないだろうと思うのか、
逃げるのをやめ、安心して僕を見下ろしていました。
『 森に入ったら安心?
人間が追ってこないとでも??
その常識を覆してやろう!!!! 』
という思いに駆られ、
『ヒャー!!』
と大声で奇声を発しながら←僕が。
山の中に入りモンキーを追いかけて行きました。
『キーキー』
叫びながら、モンキーたちもものすごい勢いで逃げていきます。
僕も草をかき分け、つたを引きちぎり、必死で追いかけていきました。
たまに彼らは振り返るのですが、
大声で奇声を発しながら追いかけてくる人間が、
止まる気配はありません。
斜面を駆け上がったところで、僕の体力も限界に近付き、彼らの姿も見えなくなりました。
ようやく追いかけるのをやめ、満身創痍だけど、清々しい気持ちで山を下りて行きました
それ以来、モンキーたちは僕が庭に出てくると、動きがピタッと止まり、
じっと僕を見つめ、僕がモンキーたちの方向に動きだしたり、奇声をあげると、逃げていくようになりました。
そんな彼らですが、おばあさんや子供たちに対しては警戒心なく近づいていきます。
そこで、僕の家の隣のおばあさんは、
いつも腰に爆竹をぶら下げ、モンキーが悪さをしに来ると、爆竹に火をつけて投げつけます。
さすがの彼らも爆竹を投げられると逃げていきます。
それと、僕の地元では、田舎のせいなのか知らないけど、とにかく虫がでかいです。
スズメバチも、大スズメバチではなく、大スズメバチよりも一回りでかい超スズメバチ(僕が勝手にそう呼んでます)がでてきます。
羽音も『バッバッバッバ』と自衛隊のヘリの音みたいな音を出して飛び回ります。
そんな超スズメバチも近所のおじいさんにはかないません。
スズメバチは自分たちの巣に人間が近づくと、
ホバリングをして威嚇をするのですが、
その隙をついて、おじいさんは棒きれで超スズメバチをはたき落としていきます。
僕の地元の人たちは、しわの数だけ、
戦闘能力が高くなっていくような気がします。
そんなことを考えながら、
空を仰ぎつつ、懐かしい記憶に浸っていました。