最終回。いやー面白かった!見てよかったなぁ。野村萬斎が楽しそうだった。

 途中から、判事を追い落とすくらいからフリが大きすぎてあとのストーリーがだいぶ読めてしまったけど、全体的に素晴らしい日9だった。堀田真由のかわいさも堪能したし。木村佳乃が最後伊達原を裏切るっていうのは、もうバレバレだったよね。明墨を裏切るのは青山さんだと思ってたけどね。で二重スパイというのは読めてたんだけどなぁ。

 

 アンチヒーローというタイトルをはじめに見たときはなんだろう?と思ったけど、登場人物の一人一人が、いや、何なら見てる人それぞれがアンチヒーローでしょっていう、そういうお話だった。

 主人公で弁護士の明墨だけでなく、本来はヒーローである、または、ヒーローでなければならない人たち、つまり検事の伊達原、裁判官の瀬古、警察の倉田、みんなアンチヒーローだった。それぞれ父でありボランティアであり総じて立派そうな人達である、という意味も含めて。

 そして最後の弁論では視聴者さえもアンチヒーローであるという、思いがけない寛容さが失われた社会への告発を食らってしまった。あのセリフはよかった。罪のないものだけが石を投げなさいっていうことですかね。

 でもまぁそうだなぁ、欲を言えば、実は志水裕策は真犯人である、っていうのが面白いと思うので、ラストのシーンは志水裕策が映ったビデオ、実際に再現すると別人だった!みたいな展開が欲しかったかな。それだとちょっと救いがないか。うーん。