子どもに料理系の漫画を読ませようかとWEBでオススメを検索し、無料だったクッキングパパ1〜3巻をダウンロードした。クッキングパパといえば優しいパパが料理をふるうマンガというイメージだったが、パワハラ、セクハラ、法律違反(スピード違反、未成年飲酒)のオンパレードに驚いた。


会社の研修テキストみたいなパワハラ中

 個人的には、マンガでもそういうことがあると見せてどう感じるか考えさせるのもいいと思うのだが、驚いているのはこのマンガを「小学生にオススメ!」と勧めている人たちのことだ。本当に読んだことがあるのだろうか。

 さっきも書いたが個人的には昔の常識はそのまま読ませても構わないと考えているが、本当に困るのは男女のウッフンアッハンで、例えば釣りバカ日誌は「合体」があるので子どもには見せていない。このクッキングパパにもソフトなテイストだがウッフンアッハンを連想させるシーンがあり、わたしの中で子どもに読ませられない決定的理由だ。


セクハラ中 見方によってはレイシズム次のコマで頬にチュッチュします

 だが本作は非常に長い連載なので、おそらく最近の巻には最近の時代が反映されているのだろう。3巻読み進めるうちにもだんだんキャラクターが定まってきて作風が安定していくのがわかるのだが、まだ3巻くらいでは子どもに読ませられない。

 たしかアニメでは4人家族だったと記憶しているのだが、スタート時は3人。つまりこのあと子どもが産まれるのだろう。とすれば、その前後の巻からはアッハンウッフンがマイルドになっているかもしれない。そのあたりを確認してみようかな。


 時代といえば感慨深かったのは、当時東京であっても博多とんこつラーメンや沖縄料理が簡単には食べられなかったようで、「どんな食べ物か」の説明から入っているところだ。

 今では博多とんこつラーメンやソーキそばと言えばたいていの日本人はどんな食べ物かイメージできるし食べたこともあるが、当時のご当地ものの貴重さも、それはそれで楽しそうだ。

 とんこつラーメンでは焼豚の作り方として「豚肉をタコ糸で縛って醤油で40分から1時間煮込む、その間たえず浮いた油やアクをとり、最後に糸をとる」たったこれだけ、と書いてある。「たった」じゃないでしょう。。他にもレシピは数時間煮込むものも多く、分量適当で全く参考にならない。


 そうだもうひとつ、クッキングパパは自分が料理ができることを隠している。これも男子厨房に入るべからず、という時代だったからだろう。アニメでは普通に料理をしていた気がするので、どこかでカミングアウトしているはずだ。