出会いの春。
水がはる前の田んぼではところどころに水たまりができていました。
泥地なので、雨でも降ればすぐに水たまりができ数日間は干上がる事はないようで、
おそらくゴールデンウィーク前半あたりで降っていた雨が残っていたものでしょう。
そんな水たまりにはこの時期ならではの"とある"ものがありました。
カエルの赤さんですね。
ナニガエルかまでは分かりませんが、
近くにはトノサマガエルとヌマガエルがいましたよ。
カエルの卵は
春先から梅雨時辺りまでに見れるもので
ぶよぶよのゼリー状からたくさんの子供らが生まれてきます。
子供の頃はよくつかんでは驚いたもんです。
産まれてくるオタマジャクシは田んぼに集う生き物たちの恰好の餌
(攻撃してこないし、動きが遅くて捕まえやすいし)
になるので、カエルとなり立場逆転するまでは
水生昆虫の多くが喜んで食べていることでしょう。
勿論、タガメも大好きな餌の一つ。
タガメの場合はカエルまでも餌にしてしまうでしょうが、
カエルになれば、水生昆虫は逆に餌となるでしょう。
ここで、生き物との距離感について考えますが、
この田んぼは、手をのばせばカエルに手が届きます。(そこらじゅうにいるので)
その距離感で生き物が居てくれますが、全国的にこの距離感が遠ざかっている地域が多くなっているので、
生き物がこうして卵を産んでいけるような環境が残ってくれることを願うばかりですね(いち生き物好きとして)
この田んぼに水が入らなければ
それらの生き物も姿を現さないので、
人間が手を加えているものがすべて自然の生き物にとって悪い事ではなく、
生き物にも良いし、人間にも良いし、
みたいなものが「田んぼ」なのかな。と思います。
生き物たちにとっては、ただの餌場にすぎないかもしれませんが、
衣、食、住を田んぼで行う生き物も多いので、
やはり大きなエコトーンなのかな。と思います。
冷静に見ると、
止水域で、稲には虫が集まり、稲の密度による隠れ家多め、
たしかにカエルが好みそうな環境ではありますね。
ただし、人間目線の知り合いの米農家曰く、
一枚の田んぼ管理するだけでもとても大変だそうで、
天候と、害虫(カメムシの仲間など)、害獣(シカ)、
特に暑い夜が続く(近年の異常気象)と稲の呼吸が多くなり栄養をその行為に多く使われるそうです。
そのコントロールが難しく、放置で稲が育つことはほぼ無理だそうです。
素人の私は、田植えさえすればあとは放置しているだけかと思ってました(すんません!)
定期的なお手入れが必要なので、高齢になりつつある農家は体力的な問題で引退されるそうです。
そうなれば、田んぼは休耕田となり、なかなか復活することもないそうですね。
今までは、なんてことない目で田んぼを見ていましたが、
タガメやらそれらの生き物を通して、
人間目線と生き物目線、
フィルターが数枚増えてちがった目や感情で見てしまうようになってしまった( ´∀` )/
まあいろいろあるよね。
そんなこんなで、
そろそろ水もはる田んぼに
カエルが集まり、それを目当てに水生昆虫を含む生き物が集まり、
それが、良い事か、悪い事か、ほどよいバランスの中で米の成育に関わっていると思われます。
そんな田んぼのエピローグを垣間見れましたとさ。
今年もいつも通り生き物のライフサイクルが営まれているようで、数か月後が楽しみです( ´∀` )//
See you next Nittan...
ー終ー
↓クリックすると私が喜びます。↓