(環境省より勝手に拝借)

以下、詳細リンク↓

 

 

これまた新たな日淡問題!!

全国数多ある川において人知れずひっそりと暮らす日淡が居る中で、

それと同時に我々人間が知らぬうちに進んでしまっている問題。

把握し、対処できていない問題っちゅうのが多々あります。

 

まずひとつに、外来魚問題

それ以外にもあるんだけど、今回はそれ関連

 

ひと昔前は、

「ブラックバスやばいよね。ブルーギルやばいよね。」

って話が外来魚に対する意識でした。

それが今は国内外来種と云い国内のお魚も

オリジナルで生きている場所から遠くの場所で生きているものを

国内外来種として世間に少しづつ認識され始めている"はず"と私は思います。

(例:西日本にしか生息するはずない種類が東日本で確認されている...)

 

ブラックバスやブルーギルのように

白か黒か判断するまでもない外国から来た魚達。

 

そして

日本にもともと生息している日淡なんだけども、

本来生きているエリアから離れてあっちこっちで生きちゃっている

白か黒かで言えばグレーで素人には外見だけは分かりづらく、

研究者が遺伝子てきなものを調べてはじめて分かるくらい。

(分かりやすいもの以外は)

 

の大きくわけて2つが日本の自然の文化を脅かしている外来種問題。

国外外来種国内外来種と呼ぶのが分かりやすいですね。

 

たとえ話をすれば、

ひとつの小学校がありますと、お名前は「日本の自然小学校。」

外国のお魚のブラックバスやブルーギルは勿論門の中には入れませんよね。

突然、体の大きくて給食全部食べつくすようなやつが転校してくるんです。

普通に嫌ですよねw

まずそいつらは門前払いすればいいんですが、

学校の中でも問題がおきています。

2組のやつが4組にいたりする。

同じ種類やからええやないか、とか別に危害加えないから、とはいえ、

2組は2組の伝統。4組は4組の伝統があるのです。

知らず知らずのうちにその伝統が薄れ、

どれがオリジナルでどれがニセなのかすら分からなくなりそうなのが

国内外来種の問題。ちゃんと昔っからのクラスで自分の席座ってろ。って話。

じゃないと、4組で同じ種類のコとできたりすると、

その子供たちは2組のコなのか、4組のコなのか分からんくなる。ってことで、

 

シンプルに食害などが懸念される国外外来種よりも、

遺伝子的な部分で錯乱の起こる国内外来種の方が

やっかいなのかもしれませんね。

 

でもここからが重要。

その小学校をどうしていくかは我々人間です。

門から校内にいれているのは人間です。

勝手に違う組に移しているのは人間です。

 

この二つの問題を解決するには

膨大な時間と労力と、お金が必要になり、

国が外来駆除の為に予算を立てるとも思えないし、

どちらの問題も、「きりがない」「手遅れ」「いたちごっこ」

でなあなあになっていく未来が予想されます。てかそうです。

 

私はまずは分かりやすい国外外来種から手をつけはじめてはいかが?

って思います。

 

ブラックバス釣りは魅力的なものだと思うし、

故にアクアリウムの世界の規模とはくらべものにならないデカい規模で

それほど参加人口も多い界隈と思います。

 

ここで、"文化""文化"と煩かったフリを回収しておきますが、

結局は、「営利」か「文化」かー

のどっちとるかの選択になるわけです。

 

お金になるほうか、ならないほうか、

それぞれの声の大きさや、世間の声(注目度)も相まみえ

今のところ外来種問題においては

前者に天秤は傾いているかな。と思います。

 

誰かは怒るかもしれないけど、

ブラックバス釣り禁止。にした世界線を見てみたいものです。

同じく、日本の自然を守るって話につながれば

ガサガサ禁止!日淡飼育禁止!となってきそうなので、

そうなって日本の自然が豊かになれば。と思える広い心のダディ(紳士)であれるかは分からん( ´∀` )/

 

でも極論はそれ。

 

誰が悪いって話じゃないし、一一般人の私一人の声でどうにでもならん話なので、

結論も出なければ、それが我々、人類の選択だったって話。

 

 

 

釣り人ばかりを悪く言う必要もないし、

精いっぱい釣りの楽しさが広がっているのは良いけど、

某琵琶湖では釣れたら外来魚ボックスに入れろって話なのに

釣れて針からとれて逃げられました。(暗黙キャッチ&リリース)

みたいな情けない言い訳は草生えるからやめろよw

 

なんでもルールの範囲内で楽しむから楽しいのであって

ルール度外視ならやりたい放題で楽しくなくなるんだけどね。

 

大きなブラックバスを釣って、

しばしそのバスの雄姿と釣りの技術を称え合い

それを外来魚ボックスにちゃんといれているような釣り人

が本来の姿なのかな。と思う。

 

ただし、生き物が好きなのに、生き物を殺すって

担い手にさせているのも問題ではありますね。

やっぱり可哀そうに思ってしまうよ。

だからキャッチ&リリースがのさばってしまうのでしょうね。

 

非常にきりがないです。

なので、前振りはここまでにしておいて(十分に長い)

本題の

「外来タナゴがスイゲンゼニタナゴの生息地近くで発見されている件」

 

についてですね。

これは釣り人ではなく、外来タナゴを飼育していてそこから野外に逃がしたか、逃げたか。

のアクアリウム界隈よりなお話に見えます。

 

山陰地方には、

スイゲンゼニタナゴってタナゴがいて

「種の保存法」による国内希少野生動植物種に指定されており

端的に捕る、売る、買う、などは法律違反になります。

とても大切に保護されている日淡なのです。

 

そして、

それに似た種類(亜種)が九州にもいます。

カゼトゲタナゴと申します。

こちらも生息数が減っている話を聞きますが、

前者とは違い、捕る、売る、買うなどができるので、

流通もしており、飼育を楽しむことが"いまのところ"できます。

 

日本には両者がオリジナルで生息しているのですが、

それに似たのがお隣の大陸にもおります。

それが今回発見された カラゼニタナゴ

 

スイゲンゼニタナゴ以外は飼育したことありますが、

どれもとても似ております。マジで。

タナゴって韓国や中国に似ているのが生息しているんですよね。

それらを外来タナゴと云ってたまに流通してるんですけども。

 

今はカラゼニタナゴって名前ですけど

私的には韓国スイゲンゼニタナゴの方が馴染み。

 

昔は一緒とみられていたのか

同じ種類だけども山陰にいるか、韓国にいるかの、

生息地の違いだけとみられていたのが

別種と分かってから、ややこしい名前からちゃんとした名前が授けられたんすね。

 

私みたいなタナゴ好きは、

スイゲンゼニタナゴが飼育できないから、

韓国のスイゲンゼニタナゴに似たカラゼニタナゴを飼育しよう。

ってな理由で心の隙間を埋める感じで飼育してました。

 

 

それが本家本元スイゲンゼニタナゴの生息地で発見されたとなれば・・・

 

ヤバいです。

本当に似ているので、

外見で判断できる人は少ないはず。

 

これが食害よりも恐い外来種のやっかいな所。

自然のサイクルにはない「移動」をしてしまっている。

そして、そのが入る事で

勿論ハーフ、クォーターができるのですが

オリジナルの情報が薄れたり、錯乱してしまうって話ですね。

 

この世界は、

研究者とか博士のお仕事の領域なので

所詮ホビーストの私はそれらの情報を受け止める側でしかないんですけども、

そんなゲノムのことは素人にゃ分からんってことです。

 

正常なのか、異常なのか、軽度なのか、深刻なのか、

すら外見では判断できないんですね。

 

それでも、

飼育を楽しむ私たちが意識しないといけないのは

「水槽から出さない。」

購入した生き物は特に出所が分からないので、

最後まで責任をもって水槽の中で

生涯を全うさせる。

 

このルールの中で楽しむ事が大切ですね。

 

日本のお魚であっても

往々にしてこのような状況になりかねないので、

近所のお魚屋さんで買ったお魚はたとえ日本の魚であっても

水槽の外には出さない。野外に逃がさない。

それが、外国のお魚なら尚の事ですね。

 

国外外来種、国内外来種、

それらをまとめて外来種問題。

 

結構ヤバイ所まで来ている問題かもしれませんが、

どれらも人間が

知ってか知らずかのうちに加担しているものがほとんどです。

 

生き物好きなら知っているけど、

世間の人から見たら全く興味関心が無く知らん。

ってフェーズから少しだけでも前に進んでいき、

昔から築かれてきた日本の自然が後世に残っていけばいいのかな。

と思います。

 

 

 

 

 

少し前のカゼトゲタナゴ水槽。

カゼトゲタナゴは可憐で綺麗です。

私の近所はカゼトゲタナゴの本来の生息地ではないので

この水槽で最後まで。。。

 

以上

See you next Nittan...

ー終ー

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