2年前、飼育中のゴクラクハゼの産卵を確認しました。

昨年、今年こそは!とゴクラクハゼの飼育環境にテコ入れをして

繁殖しそうな飼育環境と、オスとメスを2匹、もしくはオスとメス2匹のハーレム。等々

バランスや匹数に関しても工夫を凝らしてみましたが結局産卵には至りませんでした。

 

今年こそは!

ゴクラクハゼの産卵を見てみたい。

 

と思っている次第でございます。

 

何故に、ゴクラクハゼなのか・・・?

と言われると他の日淡の繁殖や産卵も見てみたいですが、

川と海(汽水)を行き来する両側回遊の特性をお持ちだからです。

 

「両側回遊」

 

ハゼの仲間で多いのですが、

普段は川で生活し、繁殖なども川で行うのですが、

川で産まれた赤ちゃんたちは流れに身を任せ、河口、海(汽水)まで下り

大きくなるまで海(汽水)で餌を摂る。といった性質です。

そして成長した子供たちは次第に川に上ってくるわけですね。

 

普通に飼育を楽しむのであれば、特段考える必要のないことなのですが、

産まれた子供たちは淡水でも育成可能なのか?汽水でないとダメなのか?

とヤマトヌマエビを繁殖させてみた頃(数年前)と同じような思いに駆られたからです。

 

まず第一に、両側回遊って特性をお持ちなの( ´∀` )/

 

そして、ヨシノボリの仲間の中でもかなり派手になるからです。

 

「派手な色合い」

 

 

 

 

日淡って地味ぢゃん。

ってイメージがあり、たいてい銀色っぽい感じの種類が多いです。

ただし、時期や期間限定な部分(婚姻色)を見てもらえると評価がガラッと変わるはず。

そのギャップ萌えで日淡好きになってほしい所。

 

ゴクラクハゼに関しては、

顔から体にかけてのブルーメタリックな色合いはご覧の通り、

ゴクラクハゼは各ヒレに鮮やかな模様が入ります。

 

ヨシノボリの仲間達は総じて美しいのですが、

その中でも色味の多さで言えばゴクラクハゼの持つ色味は断トツです。

青に加え、緑、朱色を散りばめ、ヒレには黄色と赤色。

 

皆さまお馴染みのヨシノボリですが、

こないに綺麗な種類が居てるんです。って事。

 

 

最後に、

ハゼの仲間の持つ産卵方法に惹かれて・・・

 

「家を作る。」

 

縄張りを作る際に、好みの岩と砂をうまいこと利用して、

岩や石の隙間を作ります。自分たちが入れるくらいのスペースを作る職人なのです。

それらの家を利用してそこに卵を産み付けます。

 

おおっぴらな場所に卵を産み付けたらば、

中層、上層を泳いでいる外敵から狙われるのは当然です。

しかし、川底の石の裏側であれば・・・

 

外敵のみならず、人間の私たちの目をも騙せます。

 

そんな隠れ家を水槽の中でも作ってくれるので、

そのおうち作りの極意を見せてもらってから、

実際に産卵に至るまでを見届けてみたいからです。

 

これら3つがゴクラクハゼに惹かれる魅力です。

まだまだあるのですが、それら小ネタは産卵に至るまでの間で

少しづつお伝えしていきます。

 

これまた、繁殖時期は夏ばなので

それまで待たないといけないのですが

春頃から少しづつ仕掛けていきたい所です。

 

その中で、参考にしたい2年前の産卵の出来事を振り返っていきます。

 

 

時は、

2022年、 ー

 

 

ゴクラクハゼのオスとメスは石の上で横並びに体を震わせてます。

ある程度卵を産んだ状況で観察を始めたので、産卵開始の状況は分かりません。

いつも縄張り争いをしている両者が仲良く横並びは珍しいと思い照明を点けたら

フサフサと揺れる卵が石についていたのです。

 

夜明け前だったと覚えております。

 

一回り大きなメス(地味な方)とオス(綺麗な方)が

卵を産むために体を震わせ、休憩し、

複数回に分けて、卵を産んでいく瞬間を見ました。

 

 

 

 

 

基本的に、石の上、卵の上に居座るのはお母ちゃんの方。

お父ちゃんの方は、タイミングを見計らいたまに参加しては、

周りを泳ぎながら、またお母ちゃんに呼ばれたタイミングで産卵に参加する。といった具合です。

 

その場を回しているのは完全にお母ちゃんで、

卵を産んでいくお母ちゃんのサポート役に徹するのがお父ちゃんって雰囲気でした。

 

卵を産んでいる間、お父ちゃんは外周りで

外敵が来ないかをパトロールしているのであれば最高に美談です。

ただのタチマチなら・・・

 

そんな事は置いておいて

お母ちゃんは卵を産んでいきます。

 

 

 

 

本来は、巣を造り、

石の裏側や隠れた場所に産む卵ですが

今回は何故か目立つような石の上で産卵しました。

その産卵場所が良くなかったのか、

もともと、どちらかが本気出してなくて

可能性は無いとは言えませんが、有精卵ではなかったか、

 

ハゼの仲間達は

産卵場所、産卵状況、卵の状況

を見て、

その卵を孵化するまで育てるか、

それとも、その卵を食べて次の産卵の為の栄養にするか。

の選択をします。

 

産んでみたけど、

この場所では、卵を育てきれない。とか、

卵の状態が良くなくて、ほとんど生き残らなさそう。

 

など、育てる(2~3週)ための労力と

子ども(子孫)が生まれてくる数を天秤にかけます。

 

良さそうなら、卵が孵化するまで育てるでしょうし、

ダメそうなら、早めに損切りして別の産卵へ舵を切る訳です。

 

それが、ハゼの仲間でよくある産卵後の食卵行動です。

 

産卵の後は、オスが卵を守るので、

オスによる産卵後の食卵行動の理由については

海にいるハゼ、川にいるハゼ、共に研究がなされ諸説あると言われています。

 

せっかく産んだ卵を理由もなく、食べるわけもないでしょうし、

なにやらふか~いヒミツがありそうなハゼの仲間たちの産卵行動なのです。

 

ちなみに、

我が家では後者の選択がなされて

数日の間お父ちゃんにより守られていた卵は初週で綺麗に無くなっていました。

やはり産んだ場所が気に入らなかったのでしょうか。

 

その後は何度かそのような行為を目撃しましたが、産卵には至らず。

ついにゴクラクハゼの産卵は2シーズンの月日が経ってしまった。っちゅう訳です。

 

 

それらを見たいので、

今年は(も)、本腰を入れてゴクラクハゼの飼育に臨みたい所です。

あと、大きなゴクラクハゼを捕まえるチャレンジもやっていきますので。

目指せ!10cm越え!!を狙っていきます。(アホ企画w)

 

そんなシーズンにしたいのデスっ!!!

 

(産卵中のゴクラクハゼ♀)

 

 

See you next Nittan...

ー終ー

↓クリックすると私が喜びます。↓

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村 観賞魚ブログへ
にほんブログ村 観賞魚ブログ 日本産淡水魚へ