clamkenの世界の終わり -2ページ目

無双のロッカー、ブルーズは続いていく

11月26日、俺が最も敬愛するロックシンガー・チバユウスケが食道がんで亡くなった


春先から療養に入っていたのは知っていたが


「チバならすぐ戻ってくるだろ」と思って特に心配していなかった

そんな気しかしなかったからだ


報道は今日12/5にされた訳だが


今思うとちょうど先週頭くらいにふとウィルコジョンソン聴いてた時に何故かチバユウスケが頭に浮かんで


療養中だって事を思い出して何故かその時は凄く不安に思ったのを覚えてる


チバユウスケの姿を肉眼で見たのはバースデイの2枚目か3枚目のアルバムが出てた位の時

アラバキロックフェスっていう野外音楽フェスで見た1回きりだ


もっとLIVEに行けば良かったなと今では思う


正直最近のバースデイはあまり自分には刺さらなくて新譜を追う事もしてなかった


イマイさん在籍時までのは今でもめちゃくちゃ聴いてるんだけどね


チバユウスケは良くも悪くもリードギタリストに影響を受けまくるタイプ


その中で最大限に自分の圧倒的な個性をぶち撒けるロックシンガー

誰にも似ない、唯一無二



咥えタバコに缶ビール持って

ニカッと笑う姿が印象的

そんな男も病気には敵わなかった



だが死んだって言うのはあくまでも現世の勝手な認識

俺の中では死んでなんかいない

アベフトシだってテレキャスター掻き鳴らし続けてんだよ

一緒に曲合わせしてんだろ今は



俺は冥福なんか祈らない

ただ、俺はどこまでもロッキンブルーズしていって欲しいって

ただそれだけなんだって

言われなくたってチバはそうだろうよ



最後に、一つ


ありがとう、チバユウスケ

永遠の、無双のロックシンガー

俺が一番大好きなロックシンガー

「存在しないあなたの心の中を泳ぎたい」

誰も居ない僕のスペース

あなたはいつも寄り添ってくれる

中身が入ってなくても笑ってくれる

だから僕は生かされてるんだ


誰も居ない僕のスペース

あなたはいつも寄り添ってくれる

たとえそれが悪であっても

そっとナイフを渡してくれるんだ


空洞の様な帝国を歩いて

ゆらゆらたどり着いた場所は

午前3時のファズギターの様に

ありのままを示していたよ


あなたの心の中を泳ぎたい

泳げない、カナヅチだから

あなたの心の中を泳ぎたい 泳ぎたい


僕だけの共有スペース

俺はいつも寄り添ってあげてる

味が無くても美味いって言ってやる

だから俺は生かせてやってる


僕だけの共有スペース

俺はいつも寄り添ってあげてる

たとえそれが嘘であっても

本当なんだと諭してあげてる


空洞の様な帝国を走って

ゆらゆらたどり着いた場所は

怪しく光る発光体の様に

自分を誇示していたよ


あなたの心の中を泳ぎたい

泳ぎたい、泳ぎたいのさ

あなたの心の中を泳ぎたい

泳ぎたい、嗚呼、泳ぎたい


存在しないあなたの心の中を

泳いで渡るのさ

息継ぎ無しでもいいから

泳ぎたいのさ


誰も居ない僕のスペース

あなたはいつも寄り添ってくれる

「衛星軌道に乗っていこう」

春が終わって夏の準備をして

星と月がデュエットし始めた頃

僕はいつかを思い出す


服とパンツとあと少々の

ポーションを持っていった

期待感と焦燥感を共に連れて


何でもよかった訳じゃあない

君だからだったって事は

忘れちゃあいけないさ


今は昔

きっと忘れるだろう

でも僕は帰りに見た

あの星と月をオブラートに包むよ


衛星軌道に乗っていく