大学を卒業する時にやりたいことが思い浮かばず、数年、アルバイトと契約社員で働いていました。
やりたいことがなかったので、バイトの鬼のようになり、残業と休日出勤をたくさんして、貯金が趣味のようになっていました。
優秀な働き者のバイトだったので、当時、正社員の上司の働き方のいい加減さに腹が立ち、職場の仲間うちで「あの上司の働き方が良くないから、仕事能率が下がる、これでは良くない、コソコソ言っているのも良くない、みんなで抗議しよう」ということになりました。
私が上司に直接言うと言ったら周りのみんながヒラタさんが言う時は一緒に加勢するから、みんなでガツンと言ってやろうよ、という雰囲気になりました。
しかしいざ私が上司に今までの思いを訴え始めたら、加勢すると言ってくれていたはずの同僚たちは知らんぷりでした。そりゃあ見事なくらいに。
顔を真っ赤にして、アタマから煙が出んばかりになり、怒りにプルプル震え、汗をたらたら流している私を見た同僚の一人が「涙拭きなよ」とハンカチを持ってきました。
「泣いているのではなーい。汗だ汗~!」と言ったのを覚えています。
結局、その後、私だけ人事異動でより厳しいと言われている部署に飛ばされました。
今思えば、正社員の上司の適度に力を抜いたラテン系の働き方がもいいと思うのです。
長く同じ会社にいるには頑張りすぎてはいけないのです。
そして加勢しなかった同僚を当時は少し恨みもしましたが、特に仲が悪くもなりませんでした。
みんなが正しいと思います。無駄なエネルギーは使うべきではないのです。
結局のところ、言わずにはいられなかった私は私なんだなと思います。
バスジャックとかハイジャックとかがあった場合、一番最初に犯人に歯向かって撃ち殺されるのは私だと想像するのです。
だからと言ってたぶん後悔もしないだろうと思っています。
平田 恵弓