去年まで、どこか「仕事」=「自分」になっているところがありました。

子どもを育てながら仕事をしていると、私生活では母としての時間が中心で、どこに行っても「お母さん」と呼ばれますね。
自分自身であるよりも、母親としての存在が求められていて、自分もそれにできるだけ応えようとしていました。

一方、育休後に仕事に復帰してからは、独身時代から働いている会社で旧姓で呼ばれ、子どもからも離れていると、自分らしくいられるような気がしていました。

トイレに行く時間も選べるし、食事も温かいしゆっくりできる --- ささやかですが、確かな自由がありました。
また、自分の考えを活かして何かを実現することもあり、評価もされます。
仕事こそ、自分らしさを追及できる時間だと思いました。

ところが、その後、仕事で行き詰まりがあり、キャリアをどうすべきか、大きく悩む時期がありました。
と同時に、自分自身も行き詰まってしまいました。
自分自身がどんな人間になりたかったのか、本当にこの仕事で良かったのか…

この「仕事」=「自分」という考え方はダメだ、と、その時ようやく気づきました。

子どもが生まれる前は、いろいろな物事に対して、自分なりの意見を持ち、行動していたと思います。
でも、いつの間にか、忙しさと課された役割に飲み込まれて、自分自身を見失っていたのだと思います。

その後、仕事以外の本を読んだり、仕事から気持ちの距離をとるようにして、だいぶ落ち着きました。

母でもあり、社会人でもあるけれど、その前に一人の人間であるということ。
勢いだけでは何事も乗りきれない年齢ですし、自分の軸を大切にしていきたいと思います。